原田進歩(Susumu Sagat Harada) - デザイン天然パーマ

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世界に、畳を踏ませる。

 
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原田進歩(Susumu Sagat Harada) - デザイン天然パーマ

バンドマンを経て、現在はFITという大学でインテリアデザインを学んでいる原田進歩。 マンハッタンにオープンするレストランのデザインのコンサルタントや、いくつかのプロジェクトで、映像制作やライターとしても活動中。 そんな彼の野望は、 マンハッタンのど真ん中に平屋の図書館を建てる事。そして、「世界に畳を踏ませる事」。 髪も切らず、就活もせず、ずっと中途半端で生きてきた彼は、「中途半端」を極めることを決意した。 日本を愛し、大きな野望に燃える、挑戦者サガットの人生をLIVE!


対談者:Dragon

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仕事のお客さんとして知り合う。外人に畳を踏ませたい、だから和風の図書館をマンハッタンに創ると聞いて、絶対アタマおかしいと思いつつ、おもしろいので仲良くなる。もちろん溜まり場に勧誘。

 

23歳「髪を切りたくない」と就活はせず英語の勉強

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― なんで就活しなかったん?
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就職活動の時期に、

当時所属してた軽音楽部の同期が

みんな一斉に髪切って

リクルートスーツ着始めて、

なんか違和感があったというか、

これはなんかちゃうな、と思ったんです(笑)

 

自分は、音楽も続けたいし、映像もやりたいし、

デザインもアートももっと知りたいし、

その頃から舞台とかダンスにも

興味持ち始めてて、

とにかくなんか「作る=表現する」

ってことがしたかった。

 

就活のよくある理由の一つに、

他にやりたいことがないから、

というのをよく聞きますけど、

 

もう自分は

「やりたいことしかない!だから就活はせーへん!」

ってゆう、真逆の感じでした。

 

で、就活せずにそういう表現の世界に入るには

どうすればええんか考え始めて、

一人で弾き語りしてみたり、

友達と映画作ってみたり、

ウェブで後輩とラジオめいたものをしたり、

深夜の公園で思うがまま踊ってみたり(笑)

 

そういう思いの終着点が、

留学してデザインの勉強をする、

やったんです。

 

24歳大学卒業後 即渡米。受験勉強開始

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― なぜニューヨークに?
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自分の好きなもの、例えば音楽や映画、

アートや建築なんかのことを調べてると、

絶対にどっかで一回はニューヨークを

通るんですよね。

 

だから漠然と、

憧れみたいなものはずっと持ってて。

あとはもう、自分のこと追い詰めたかった。

今迄の人生 なんやかんやで

うまいことやってきたと思うんです。

 

とんでもない悲劇に見舞われた事もないし、

壮絶ないじめを受けたとかもないし、

何かを達成するためにめちゃくちゃ

努力せなあかんかったことも、

悔しくて涙を流した事も無い。

 

めちゃめちゃ普通の上り下がりのない

中途半端な人生を送って来て、

追い詰められたことがなかった。

そういう生き方しかしてこんかった自分は、

いざって時に誰よりも根性ないやろな、

ってずっと思ってて。

 

もっともっと苦しい経験しとかんと

社会とか出られへんし、大人にはなれへん、と。

 

それで、

世界からすごいやつらが集まるニューヨークで、

いっぺんボコボコにされてみようかな、と。

 

 

25歳Fashion Institute Technology入学

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― ニューヨークにきてもうすぐ2年。何か感じたことある?
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わかってたんですけど、

やっぱり才能ないなーって(笑)

それでも頑張れる土壌が

ニューヨークにはあるし、

そんな奴らにもチャンスは巡ってくる。

 

ただ、組織やグループの一員のまま

じっとしてたら、 誰も見てくれへんし

気付いてくれへん。

自分「個人」をいかに売り込んでいくか、

ってことを常に考えてますね。

 

日本人の謙虚さは

世界に誇れる武器やと思いますが、

同時に足枷にもなりかねない。

それの使い分けに対するバランス感覚と、

いざって時に飛び込んで行く根性は

昔よりはついた気がしますね。

 

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― いま実際に2013年オープン予定のレストランのデザインも任されてるんよな?
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任されてるって言ったら大げさなんですけど、

一応立ち位置としては、

れっきとしたデザイナーというよりは、

アドバイザー、コンサルタントとかの方が

近いと思います。

 

オーナーさんが、この夏にマンハッタンに

新しく居酒屋をオープンする予定で。

それで店の作りをプロに頼んで

やってもらうんではなく、

自分と足並みを揃えて一緒に

あーだこーだ言いながら

やってくれるような人を探してはったんです。

 

それでたまたま、

日本人でインテリアデザインを

勉強してる学生っていうので

僕のところに話が回ってきたんです。

 

日本にいた時やったら絶対断ってたと思います。

自分はまだ素人に毛が生えたレベルやし、

全く自信もない。

でも、それじゃああかんやろ、

何かやりたいんやったら動かなあかんやろ、

そう思って、ポートフォリオもなんもない状態で、

「ぜひやらせてください!」って

熱意だけもって飛び込んでいきました。

 

実際はわからないことだらけで、

うまくいかないこともたくさんあります。

けど、いろんな経験もさせてもらってるし、

勉強にもなるし、めちゃくちゃ楽しいですよ。

店が完成したら、是非遊びに来てください。

野望『世界に、畳を踏ませたい。』

野望『世界に、畳を踏ませたい。』

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― なんで畳を踏ませたいん?
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畳を踏ませたいっていうのは

一種のメタファーで、ようは日本文化を

もっと世界に浸透させたいってことなんです。

 

日本の文化って、

その多くが中国や朝鮮半島から伝来、

発展していったものですけど、

畳だけは日本独自のものですよね。

 

靴を脱いで、畳に上がる。

その感覚を、世界中でもっと

スタンダードな感覚やと思わせたい。

欧米のセレブ達が、

こぞって豪邸に畳敷き始めたら、

めっちゃおもろないですか?

 

今でもすでに、

建築や芸術、禅、料理、アニメや映画など、

日本の影響って世界中にありますけど、

古来からの日本の住まいの考え方とか、

ライフスタイルみたいなのをもっと

世界にアピールしていけたらな、

と思ってます。

 

もちろん、

まずは自分がそのために

めちゃくちゃ勉強せんといかんのですけど(笑)

 

自分がこれからやっていくデザインの中に

そういう日本の良さを盛り込んで行って 、

世界の人にもっと、「日本文化ってええな」って

思ってもらえるようになれたら、

日本人ももっと自分の国の文化とか

歴史とかに誇りを持って、

大事にするようになるんちゃうか、

って考えてます。

 

生き方『人の価値観に影響力を持てる人間に』

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― どんな風に生きていきたい?
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やりたいことは、とりあえず

やってみないと気が済まない性格なんです。

 

やってみて違っても、

とりあえず続けてみる。

中途半端でも構わない。

どんどん新しいこと始める。

それで後々全部繋げる。

っていうか勝手に繋がる。

今までそうだったし、これからもそう。

無駄な事なんてない、そう信じてます。

 

それで自分が良い、と思うものを、

人にも良いと思ってもらえるような、

あるいは思わせられるような、

人の価値観に影響力を持てる、

そういう人間になれたら最高に幸せです。

 

贈る言葉

NYの専門学校で受験勉強開始

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― 海外で生活してて意識するようになったことある?
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自分が「日本人であること」。

僕が「原田進歩」とか「FITの学生」 とか

「デザイナー」とか言う前に、

アイデンティティの根っこに

「日本人」 ってものが絶対についてくる。

 

海外に出ると、

それを嫌でも意識せざるを得ないし、

特にニューヨークみたいに色んな人種が

おるところで何かをしていこうと思うと、

むしろそれをちゃんと持ってへんと

あかんって思うんです。

 

そういう意味で、

自分が「日本人であること」

を常に意識してます。

あと、おこがましいかもしれないですけど、

僕は「日本代表」なんや、

って常々思ってます。

 

今はもう日本人なんてどこ行っても

珍しくないと思うんですけど、

これから僕が関わって行く人にとっては、

こっちの意図とは関係なく

僕が「日本人」のイメージ

そのものになる可能性がある。

 

だから、僕がカッコ悪かったり、

情けなかったりすると、

「日本人」 そのものが

舐められるかもしれない。

逆に僕がカッコよかったり

凄い実力を持ってたら、

「日本人ってかっこええんやな、すげえんやな」

って思ってもらえるかもしれない。

 

それって今、 海外にいる日本人全てに

言えることやと思うんです。

だから、海外にいる日本人は

全員すでに日本代表なんやと思います。

 

世界と言うフィールドで、

ずーっと日本代表戦やってるみたいな感じ。

そういう意識を忘れずに

持ち続けていこうとは思ってます。

原田進歩(Susumu Sagat Harada) - デザイン天然パーマ

海外飛び出し年齢:17歳(, ,

海外出るとき捨てたもの:就活

ニューヨーク(在住経験地:, , ,

,

ウェブサイト ・FacebookSAGATMAN PROJECT
 

BIOGRAPHY

  • 00歳大阪で生まれる
  • 01歳オーストラリアでカンガルーに襲われる
  • 08歳サッカーを始める。才能の無さに驚く
  • 10歳サッカーを辞めて 家でゲームと漫画漬け
  • 12歳ギターを始め ロックに出会う
  • 13歳ソフトテニス部。運動神経が悪く幽霊部員
  • 14歳柔道部に入る。運動神経が悪く 幽霊部員
  • 15歳スポーツは無理と気付きすっぱり辞める
  • 15歳初のバンド体験。ミュージシャンを志す
  • 16歳高校デビュー失敗。ロックが心の拠り所
  • 17歳カナダへ1年留学
  • 18歳帰国後、色々見誤って受験失敗。
  • 19歳浪人しながらバンド活動開始く
  • 20歳大学入学。軽音楽部でバンド漬けの毎日
  • 21歳自分のバンドに限界を感じ、解散
  • 22歳友人宅の模様替えから空間デザインに興味
  • 23歳髪を切りたくない,と就活せず英語の勉強
  • 24歳大学卒業2週間後に渡米。
  • 24歳NYで受験勉強開始
  • 25歳Fashion Institute Technology入学
 
 

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