石川じゅんいち - BMX×デザイナー
10年後20年後に影響を与えられる人になりたい
プロのBMXライダーでありながら、仲間とブランドを立ち上げ、現在商品づくりに没頭しているじゅんいちくん。 留学を決意してからは、日本にあるNICという学校に入り、生徒は日本人のみだが、英語しか使ってはいけないという厳しい環境で英語を身につけた。 昔から自転車一筋で、渡米後はサンフランシスコから現在のニューヨークにうつり、プロライダーしながら、ブランドの商品づくりと好きなことを続けている。 そんな順風満帆な人生に見える彼だが、同時に日々、多くの不安と戦っているという。 不安から逃げることなく、自分の決めた道を走り続ける彼のひたむき生き方をLIVE!
対談者:Dragon
共通の友達を介し、ミッドタウンの「りき」という居酒屋で知り合う。若いながら、自由に突っ走る彼のらしい生き方に興奮し溜まり場に勧誘。
18歳留学したいという思いからNICに入る
うーん、
とにかく育った周りの環境、
人たちがかなり個性的、
悪く言うと社会に適応できなかった人たちで、w
日本で中学高校行ってた時は
学校の子たちと話も考え方も
合わなくてつまんなくて
しょうがなかったんです。
当然日本の大学、
美大には興味が一切わかなくて、
でもデザインのこととか
学びたいしってなって、
それでもともとアメリカの文化にも
興味があったので、アメリカに来ました。
全然。
日本にあるNICという学校で
1年真面目に毎日勉強しました。
そこは全て英語の授業で
英語しか使っちゃいけない。
生徒は日本人ですけど。
まず一番下のクラスからスタートして、
2学期目には意地でDean’s Listに載りました。
ついでに奨学金もかっぱらって。
週末はほぼ毎週BMXの撮影からの
スケートショップでチル&ビアー。
って生活してましたね。
授業はほんと地獄ですよ。
ほとんど寝る暇もなく
勉強してました。
ほんとうにきついですけど、
めちゃくちゃいい学校でした。
もうあんなに勉強したくないですけど。
20歳SF Bay Areaに渡米。BMXではアメリカのブランドから直接サポートされるようになる。
プロライダーになりたいと
思ったことはないし、
自分がまさかプロライダーに
なるなんて思ったこともないです。
基本やっぱり遊びなんで
ただ楽しく自分のペースで乗ってました。
21歳日本のBMXの友達2人と遊び半分でブランドを立ち上げる。キャップに自分でミシンでタグを縫い付ける毎日。
まぁ遊び半分ですけど。
年内には商品にしたいです。
いっぱい売りたいとか
そういうのはないです。
どっちかというと
わかっている人だけに使って欲しいですね。
このままいったら
将来どうなるか不安はありますよ。
不安ばっかりですよ。w
22歳NYにうつる
完全に憧れです笑
もともと東海岸の文化が
好きだったのがひとつの大きな理由です。
NYの前はサンフランシスコベイエリアの
コミュニティカレッジに居たんですけど、
NYはカリフォルニアと違って、
古い建物が多く残っていたり、
町並みとか雰囲気とかが
やっぱりしっくりきます。
汚いですけどね笑
大都市だけどいろんな地区があって
人間臭いところが好きです。
音楽とか服装とかも90年代東海岸に
影響を受けて育った部分が大きいですね。
あとはやっぱり自分の専攻の
グラフィックデザインを学ぶのも、
街に出てるだけで受ける
刺激の大きさが日本や西海岸とは
比じゃないですね。
野望『好きなことをずっとやっていきたい。』
野望はとくにないです。
メジャーになるよりは濃く狭く。
狭くがいい。
理解できない人には
理解できなくていい。
昔から自転車も好きで
のってただけだから
今はブランドも
好きだったからやってるから、
それを邪魔してまで
自転車にのろうと思ってない。
好きなことをずっとやっていきたい。
理想の生き方『10年後20年後に影響与えられる人になりたい』
自分のスタイルをつらぬいてて
金とかとらわれなくて生活してる人
影響を与えられる人ですね。
ビデオを見ても結局、
いま自分が影響受けてるのは
90年代のビデオだったりして。
だから自分もいまよりは
10年後20年後に
影響与えられる人になりたいですね。
贈る言葉『しくっても 数年後とかにネタになるじゃないですか!』
全然まだまだ自分も
世界に踏み出せてすらいない身なんで
何とも言えないですが。
僕は迷ったら
あんまり深く考え過ぎずに
直感的に動いてますね。
それで必死にやってみてしくっても
数年後とかにネタになるじゃないですか。
万が一うまくいかなくても
後で仲間とビール飲みながら
そういやあんなことあったねー
なんて笑って話せれば良いかなと。
photo—Saori Ogasawara
今後の挑戦
- 2013年 自分ブランドの新商品を出す
- 2013年 ブランドのチームでDVDを出す
BIOGRAPHY
- 00歳神奈川に生まれる
- 08歳8~12歳 小学校であまり友達はできず
- 10歳年上の友達とバスケやエアガンで遊ぶ
- 11歳あとチャリンコで階段下ったり
- 13歳BMXと出会う。ビールの味をしめる
- 14歳バスケ部やりつつBMX乗りまわす
- 14歳スケートショップに入り浸る
- 14歳教科書かわりにRIDE BMX(雑誌)を愛読
- 15歳腰と膝をぶっ壊す
- 15歳1年間リハビリ。スケートショップに溜まる
- 17歳たまた出たBMXの大会でスカウト
- 17歳大手輸入代理店からスポンサーゲット
- 18歳留学したいという思いからNICに入る
- 19歳NICで真面目に毎日お勉強。
- 20歳SF Bay Areaに渡米
- 20歳BMXのアメリカブランドから直接サポート
- 21歳友達2人と遊び半分でブランド立ち上げる
- 21歳キャップにミシンでタグを縫い付ける毎日
- 22歳NYに移る。毎日課題と商品作りに追われる