もう年齢は関係ない

「30歳にもなってまだそんなことしてるの?」

日本でよく聞く言葉だ。

何歳になったらこうでなければならない、

そういう固定概念が根強くある。

だがこの考え方はまもなく崩壊する。

理由は3つだ。

1、年齢がわからなくなる

僕は日々さまざまな国の人と仕事をしているが、

彼らが高校生なのか社会人なのか、

70代なのかさっぱりわかってない。

気にしたこともない。

唯一気にするのは彼らの実績のみ、

それも学歴とか職歴ではなく、彼らにつけられたレビューだ。

なぜなら日本ならまだしも、

そもそも海外の学歴や職歴を聞いても判断のしようがない。

慶応大学出身です、ってインド人にアピールしても

何の役にも立たないのと一緒だ。

年齢なんてさらに関係ない。

バーチャルの世界になればなおさらだ。

2、年齢の優位性がなくなる

かつては経験値が仕事のスキルに比例していた。

理由は情報量だ。会社に行かないと手に入らない情報があり、

会社がもつ人間関係がなければ仕事が得られない時代だった。

でも今はネットで誰でも情報は入れられる。

少し専門的なITスキルをオンラインで受講すれば、

すぐに60代のITに弱い会社員を上回るスキルを得られる。

変化の激しいこれからの時代は、

年齢が高い方がマイナスになることも増えてくるだろう。

過去の成功体験に固執してる人は特に。

3、寿命が伸びる

そもそも寿命が伸びれば、

今の50歳が30歳になったりする。

どういうことかと言うと、

サザエさんに登場する波平さんの年齢を知っているだろうか?

髪の毛が一本頭頂から伸びていて、

どう見ても80代以上だ。

だが実際の設定はなんと

52歳!

今の52歳と比較すれば、

明らかに違うのがわかるだろう。

そうだ、寿命が伸びれば、

その”年齢の意味”が変わってくる。

52歳がもはやおじいちゃんじゃなくなったみたいに、

80歳もおじいちゃんじゃなくなる日は近い。

80歳くらいで死にたいっていう人がいるが、

その人は「過去の80歳」を想像しているのであり、

「これからの80歳」つまり自分の未来を想像しきれてないと言える。

何が言いたかったかというと、

年齢なんて気にするなってことだ。

特に日本ではよく何歳までにここまでしないといけない、

ってことを言われることが多いと思うが、

それは過去の話であって、もはや僕らには関係ない。

60歳で定年なんて絶対に来ないし、

21歳で学業終了ってことも絶対にない。

生涯勉強、生涯仕事、

それがこれからの生き方であり、

これまでの放物線ではなく、

未来に希望がもてる右型上がりの世界である。

ニューヨークでは

すでに履歴書に写真どころか、

住所、年齢を書くところさえない。

だからよく面接に来る人に驚かされる。

これもレビューが普及すれば変わるだろう。

そう考えれば、

結果として日本はまだまだ未来の価値観から

相当遅れている。

あなたのことを年齢で

判断しようとしてる人がいたら、

放っておこう。

彼らは過去に生きているのだから。