バカにならない”気づかい”コスト
リモートワークにみんなだんだん慣れてきた。
「会わないとやっぱり効率悪い」
という人と、
「今の方が仕事に集中できる」
という意見に大きく分かれている気がする。
そして僕が分析するに、
その回答は立場によって大きく分かれている。
雇われている人や若い人はリモートワークがいいと答え、
雇用主や上司、年齢が上の人はリモートワークに悲観的な人が多い。
この理由は実はシンプルで、
”気遣いコスト”
がどれだけかかるかの違いだ。
今リモートワークでいろんなコストが削減されている。
移動コストから食事コスト、
オフィスに出勤してた頃は
当然のように払ってた費用がリモートでは必要ない。
だが消えたコストはそれだけではない、
そこには”気遣いコスト”という今まで
注目されてなかったが実はめちゃくちゃ
若い人たちに負担となるコストが隠されていた。
ある統計によれば、
75%の方が今の仕事のスタイルの方が
邪魔が少なくて良いと答え、
80%の人が仕事のストレスが減ったと回答している。
「いつ話かけられるかわからないから、目の前の仕事に集中できない」
こういう意見を若い子から聞くことがある。
要はオフィスや仕事のミーティングで、
そこに先輩がいたらそれだけで気を使って、
目の前の仕事に集中できないということだ。
例えば、
何かの仕事に取り掛かっているときに、
いきなり上司に話しかけられるかもしれない、
すると一度集中して取り組んでいた仕事から離れる必要がある。
「今集中してるから後にしてください」
とはならなかなか言えないだろう。
これが気を使うことによって
仕事の生産性が落ちるマイナス面、
”気づかいコスト”だ。
でも立場が変わるとこのコストはかからない。
仕事に集中してるときに若い人から話しかけられたら
「もっとタイミングを考えて!」
「後にして!」
と気を使わずに答えることができる。
これは身近な例に当てはめて見たら
容易に想像ができるだろう。
このように、
「気づかいコスト」は消費税と違って
平等に分配されていない。
若い人、立場が弱い人に多くかかるのだ。
それがリモートで開放された。
僕はもともと根暗なので、
リモートになっても何の変化もないが、
若い人たちを見ると伸び伸び仕事に集中しているように見える。
いい世界じゃないか!