月40万でも貧乏な街
「政府の支援が足りない」
よく日本の知り合いからこの声を聞く。
それに比べてアメリカはすごいみたいだね、と。
確かにアメリカでは、
最近まで月40万以上の失業保険が出て、
企業も2000万くらいなら苦労をせずに借りることができた。
とはいえ、NYでは月々の出費が40万くらいかかるし、
金利も4%弱と日本より全然高い。
なんせ平均年収は800万近くあった街だからだ。
と物事は相対的に見ないと、
事実が正しく理解できない。
月収40万円で大金持ちになれる国もあれば、
貧乏生活になる国もある。
じゃぁ日本は本当に政府は財政出動してないのか、
を相対的に見ていくと、驚くべき結果が出た。
これは世界の国がどれだけ
財政政策を実施したかを、
GDPに対する割合で示したランキングだ。
https://www.statista.com/statistics/1107572/covid-19-value-g20-stimulus-packages-share-gdp/
なんとコロナに対して、
日本政府が財政政策に費やした額は、
GDPの21%!とダントツで世界一だ。
100兆円を超えてる。
アメリカはGDPがでかいので、
結果200兆を超えてるいるが、
GDPの13%に過ぎない。
ということで、
数字だけを見れば日本政府は
相当支援に乗り出しているようだ。
人によって、
支援が十分届いた人もいれば
そうでない人もいると思う。
物事を人に語るときは、
主観ではなく客観的なデータに基づいて語ることが大切だ。
じゃないと聞いた人もあなたの主観(時にはデマ)を
友達に広げてしまうことになりかねない。
コロナ下ではそう言う怪しい噂が目の前でたくさん出てきたので、
僕は常に「それはどこから知った情報ですか?」と聞くようにしている。
さて、
2008年の世界金融危機の時には、
1年で4000億を稼ぎ出したトレーダーが、
このWall街にはいた。
一方で、同じWall街で、
ベアーアンドスターンズやメリルリンチ、
リーマンなどの企業が消えていった。
今、同じような闘争がこの水面下で
行われてると思うと来年はもっとすごい1年になりそうだ。
幸いコロナの面でも金融の面でも
震源地ど真ん中にいるのでしっかり学びたいと思う。
デマに惑わされず、
自分で考え、自分で確認を取り、
正しいデータに基づいた情報を、
このブログでも発信していきたい。
Wall街の雰囲気に飲み込まれないようにしながら。