戦う勇気
日本人は争いを避けようとする。
これはいつから根付いたものだろうか?
江戸時代、サムライは恥のためなら剣を抜いた。
第2次世界大戦前、日本は列強の従属への要求(ハルノート)を跳ね除け、アジア独立、大東亜共栄圏実現のため、戦うことが選んだ。
歴史を見れば、
日本人はどちらかというと、
信念のためなら争いをも厭わない国民だったと言える。
じゃぁ今の僕たちは、
何のためなら争いを避けないで戦うだろうか。
世界を見渡せば、
民族のため、信じる宗教のため、
歴史を守るため、人権のため、国のため、
資源のため、など様々な目的で戦っている人たちがいる。
日本人は何のためだったら戦うだろうか?
国のためか?いや戦わないだろう。
人権のためか?いや戦わないだろう。
民族のためか?いや戦わないだろう。
戦わないことが美徳。
これが一番日本人にしっくり来るのではないか。
でもこれははっきり言って綺麗事に過ぎない。
世界一のアメリカでさえもいまだに戦っている。
アップルはサムスンと戦い、
民主党は共和党と戦い。
中国と戦い、
BLM運動は人権問題で戦い、
トランプは既得権益と戦っている。
アメリカで戦争が怒らないのは、
アメリカが常に戦っているからだ。
戦って世界1位を維持し続けているからだ。
戦わないと現状を改善することもできなければ、
現状を維持することさえできない。
日本で戦争が怒らないのは
アメリカが戦っているおかげだと言えるだろう。
ちなみに憲法第9条は戦ってくれない。
実際、同じように戦争放棄したルクセンブルクはすぐに侵略され、
今では非武装中立を破棄し、軍隊をもちNATOに加盟している。
戦わないと守りたいものも守れない。
これは戦争に限ったことではない。
海外にいると、
日本人の交渉力の無さがすごく目につく。
会話が聞き取れなかったら笑ってごまかす、
とりあえずSorryと言ってその場を凌ごうとする、
問題が起きてもクレームを言わずに我慢する、
値段交渉して揉めるくらいなら多めに払って早く終わらせる、
これが一つでも当てはまったら、
あなたは立派な日本人だ。
全部揃ったら純潔だ。
振り返れば、
10年前、25歳で単身NYに渡ってきた僕は、
生粋の日本人だったと思う。
今の僕にはこれらのどれも当てはまらない。
それは、アメリカンナイズされたのではなく、
アメリカで生き抜くために習得したスキルだ。
日本人に対しては今でも日本人だ、
海外に住まなくても、
海外旅行で誰もがこういった経験があると思う。
そんな時は、
ぼったくられそうなら交渉する、
相手に非があればちゃんと指摘する、
そういう戦う姿勢で臨んでほしい。
初めはドキドキするだろう。
相手によっては怖いと思うかもしれない。
ただその積み重ねでしか、
世界で戦うスキルは身につかない。
そして何より、
日本人一人ひとりがガンバんないと、
後輩たちがこれからもどんどん被害にあっていく。
ほんと色々と被害にあってるんだから、特に女性が。
日本人は何のために戦うのか。
あなたは何のために戦うのか。
僕は目標を達成するために、
これからもどんどん戦います。