ニューヨークの不動産、崩壊
昨日、
今住んでるコンドミニアムを更新するかどうか、
ブローカーから連絡が入った。
ウォール街に引っ越してまる3年になる。
振り返れば18歳で地元を離れてから今まで、
3年間同じ場所に住んだことがない。
引っ越し嫌いなのに、
ここはマンハッタンなのに静かだし、
24時間空いてるラウンジも珍しいし、
何よりランニングコースがブルックリン橋なので、
最高に気に入ってる。(ジョンウィックの映画の舞台にもなっている)
とはいえ、
僕はニューヨーク州公認の不動産エージェントでもあるため。
今の不動産市場のことはよく分かっている。
ということで返事にはこう書いた。
「周りの物件の値段が下がっているので、週末に他の物件を見に行く予定です。家賃を15%下げてくれたら物件見学を取りやめてすぐにサインします」
すると次の日である今日、
「家賃下げるので契約更新お願いします」
と返事がきた。
大丈夫か、ニューヨーク!?
と逆に心配になった。
10年不動産業界にいるが、
こんなことはかつてなかった。
あってはいけなかった。
毎年平均5%家賃が上がり、
それが当たり前の街だったからだ。
それがあっさり15%OFFだ。
実際マンハッタンの家賃は、
去年と比べて
1Kルームで平均9%下がっており、
平均月2574ドル。(それでもまだ高い!)
1LDKで平均5%下がって、
月3445ドル。(もっと下がるべき!)
となっている。
8月だけで平均4%下がったことを考えると
これからどんどん下がって行くのは確実だ。
実際不動産の売買取引も
去年から50%ダウンともはや崩壊に近い。
確かにニューヨークは高すぎた。
家賃も物価も高すぎる。
みんな口を揃えておかしい、
もうすぐ下がる、と何年も言い続けてきたが、
まさかコロナショックで実現してしまうとは。
さて、
ニューヨークは家賃が下がり、
コロナ前より住みやすい街になるのか。
それとも、
このまま不動産崩壊、金融崩壊、
経済崩壊、治安悪化と恐慌に突入するのか。
全ては経済次第。
大統領選まであと50日。