未来の自分を今縛れ

何事も根本から。

モグラよりモグラの巣を叩け、
ということで、

今年は細胞と脳に注目している。

自分のパフォーマンスを上げることを考えた時、
どう考えても細胞と脳が根本の根本だと行き着いた。

そして今週、
ディビッドイーグルマンの、
「あなたの知らない脳」
という本を読んだ。

脳科学の本だ。

そこでは、
意識は無意識の1%にも及ばない、
人はみんな多重人格、
みたいなことが書かれていたりして、
色々と面白かったのだが、
その中にあった「未来の自分を信用しない」話が

なかなか面白かったので今日は紹介したい。


そこで引用されてたのが、
ギリシャ神話で有名なオデッセイウスの話だ。


オデュッセウスは、ギリシア神話の英雄で、

ホメロスの叙事詩「オデュッセイア」の主人公。


「トロイの木馬」の計略でトロイア戦争に勝利した帰路、

魔女セイレーンの歌声に誘惑され荒海にのまれそうになる。

が自らの身体を帆柱に縛りつけることで、無事祖国に帰ったという話。


英雄オデッセイウスは、

未来の自分は魔女の誘惑に負けるだろうと判断し、

セイレーン島に近づいた時に美しい魔女の歌声に誘われても

自分が身動きが取れないように自分を柱に縛りつけ、

なんとか危機を切り抜けた。


魔女が誘惑に来た時、

柱に縛り付けられていたオデュッセウスは、

「縛りを解けー、俺をあの島に行かせろー」って

騒ぎまくってたそうだ笑 



未来の自分を信用せず、
正常な時に環境を整える。


これは日常でもすごく生かせる。


酒を飲むのを止めたいなら、
未来の自分を信用せず、
正常な時にお酒を部屋から捨てる。

仕事から疲れて帰って来た時の自分を信用しない。

多分飲む。


夜になるとお菓子の誘惑に勝てなくなる自分がいるのなら、

お昼の正常な時にお菓子を捨てておく。

夜遅くまでに仕事をしたり勉強したりした時の自分を信用しない。

絶対食べる。


人間は常に、脳内で理性と本能が戦っていて、
「自分の状態」によって理性が負ける時がよくある、

この時に気合いだけで乗り切るのは、
脳の仕組みから考えて限界があるらしい。

と脳科学者が言ってるのだから説得力がある。


今日会社のチームのメンバーから、
「ドラゴンさんは寝起きの機嫌が悪い」と指摘され、

なるほど寝起きの僕は理性が働いてないのか、と発見。

言葉使いがストレートになるようなので、
寝起きの恒例ミーティング(深夜12時)は
今日を持って廃止することになった。


たしかにこれは自分の意識の問題で解決するよりも、
そもそものミーティングの時間帯を変えた方がいいだろう。

確かに寝起きの自分は頭が回ってない自覚があった。


理性が弱い時の
自分を信用してはならない。


ちなみに家の冷蔵庫には、
ほうれん草と豆腐と大豆で出来た卵しか入っていない。
もし大好きなチーズケーキとプリンと
スイートポテトとそぼろご飯があれば、
僕はかならず夜冷蔵庫を開けに行くだろう。


本能に逆らうのはなかなか難しいのだ。


であれば、未来の弱った自分を信用せず、
脳が正常な時に目標を達成するための環境作りをしてしまおう。


未来の自分を「今」縛りつけよう。