空気職人VS空気職人

空気


世の中には絶対に抗えない”空気”というものが存在する。

それは”流れ”だったり”時代”だったり

”時””タイミング”など色々な言葉で表現されている。


この”空気”の味方につけないと

どんだけ優秀でも結果を出せない。

サッカーワールドカップで日本代表がベルギーに負けた時、

不運なゴールで1点返された時に

誰もが感じたであろうあの”逆転されそうな空気”。

大統領選で言えば、

先週の土曜日から「バイデン当選!」と

メディアが作り上げているあの”もう引き返せないだろう空気”。


トランプを応援してた人でさえ、

「バイデンでもまぁいっか」

「トランプじゃなくてよかったかも」

「トランプはもはや潔く負けを認めた方がいいかもね」

そんな空気に流されてかけている。


僕自身、

その空気をひしひしと感じるし、

人間はこんなにも薄情で、

空気に流されるのか、と

自分の感情を観察すればするほど

末恐ろしくなって来る。


その空気を巧みに操るのが、

大手メディアの仕事であり、

まさにザ・空気職人だと感服させられる。

昨日タイムズスクエアで見た光景は、

生涯忘れることはないだろう。


そんな中、

僕も油断すれば本能的に

流さるなと自分を警戒しつつ、

その空気に猛抵抗している。

僕は流されることが昔から大嫌いなのだ。


ハイパーヨーヨーもデジモンも

ミニオンクもポケモンGOも

一切手を出さずに生きて来たのだが、

今回も強烈な空気を浴びながらも、

冷静に状況を観察していた。


すると、昨日月曜日の夕方、

少し空気が変わったのを感じた。

それはバイデン側の勢いが失速した空気であり、

トランプ側の反撃の空気であり、

世論も一瞬引き戻された空気だった。


なぜ空気が変わったのか。


それはもう一人、

天才的な空気職人がいたからだ。

それがトランプだ。


バイデン当選の土曜から、

この月曜になるまでトランプは

珍しく大人しかった。

悩んでるのか、と心配するくらい大人しかった。


でもやっぱり違った。

空気職人に徹していたのだ。


1、徹底的に不正の証拠を集める

2、不正を正すという大義名分ロジックを作る

3、月曜日から裁判・共和党・FOXを中心に一気に放り込む


この空気職人ならではの職人技。

ここしかない絶妙なタイミングで放り込んで来た。


世界にはこの”空気”の流れを変えられる人が稀にいる。


そもそもトランプ大統領は、

根っからのブランディングのプロ中のプロだ。

自分の名前をブランド化して、

ビリオネアになった男だし、

アプレンティスという大人気リアリティ番組は、

記録づくめの大ヒット作品にもなっている。


そして何より、

絶妙なタイミングを見計らって、

大統領に立候補し、

大衆の”空気”を見事に掴んで、

あのヒラリークリントン(女性初の大統領候補)を

破って今の座にいる。


その時も

Crooked Hirally(詐欺師)と

あだ名をつけ有権者に不信の空気を作り、

今回はSleepy Joeと

あだ名をつけ誰もが知る言葉となり、

Fake Newsという言葉を流行らせ、

メディア不信の空気を世界中に広げた。


ザ空気職人。


今回は、

メディア対トランプ

だと昨日のブログで書いたが、

完全に間違っていた。


空気職人VS空気職人


の戦いだったのだ。