サバイバルしないと面白い話はできない

今洗濯してたら、
ロックアウトされた。
しかも部屋の中からしかできない
強盗防止用のあのフックが
勝手にかかっていた。

そんなことある?

今までも鍵を忘れて、
業者を呼んだことは何度かあったが、
中からしかかけられないフックが
自動でかかったサービスを受けたのは
始めてだ。屋上に洗濯機があるので、
ビルから出たわけでもない。

なんとも不思議なロックアウト。


でも気づいた。
鍵がなくても生きられる、と。

以前、鍵を無くした時は、
凍える冬で寝巻きだった。
業者が見つからない場合、
友達の家に行くしかないが財布もない。
当時はApple Payもない。

トイレも行けず
ピンチだった記憶がある。

でも今はスマホがあればどこかへは
行ける。ラーメン屋に行くかと
すぐに思い浮かんだし、
屋上にいけば暖かいラウンジに
トイレもソファーもある。
24時間空いてるので最悪泊まれる。


仮にスマホが無くても
受付に電話を借りたり、
業者を呼んだりしてもらえばいい。
腹が減っても、
今は空腹をコントロールできるので
食べなくても問題ない。

なんかサバイバル感が減ってきたな。

鍵を忘れても普通だったら、
受付が予備を渡してくれるし、
今日みたいに日曜じゃなければ、
修理業者もいつもビル内にいる。

呑気になったもんだな。
面白いエピソードは
サバイバル感ある方ができるのだ。

ここはウォール街のドアマンビルなのだが
聞こえはいいが日本みたいに新築ではない。
それどころか築100年を超える。
1904年にできた歴史あるビルで、
元々ココア工場だったらしく、
今でもビルの名前にココアが付いている。

キアヌリーブス主演の映画
ジャック・ウィックでは
マフィアが泊まる
コンチネンタルホテルとして、
使われている。

日本は築何年で
価値が決まるが、
ニューヨークでは、
1945年より前の
ビルの方が価値が高かったりする。

だから一概に新築だからといって
価値が高いわけでもない。
日本で新築ばっかりに住んでた僕は、
まさか築100年を超えるところに
住むことになるとは思わなかった。

そりゃ怪奇現象も起こるわ。

場所が変われば常識が変わる。

それにしてもまだ業者が来ない。

家に入れず
ロビーで待ちながら
ブログを書いてる。

サバイバル感薄いから、
大した面白さもない虚しいロックアウトだ。
人間やっぱり苦労したほうがいいね。
サバイバル最高。

渋滞しているから
もう少しかかる

と今業者から連絡が。

あったかいけど
早く家に帰りたい。