手段に踊る人、結果に集中する人
今日のイギリスのEconomist誌が報じていた。
なぜ日本人は首相を信頼していないのか
https://www.economist.com/asia/2020/05/23/japan-is-not-rallying-around-its-prime-minister
日本は世界と比べて、
コロナに対する措置としては
間違いなく結果を出している。
なのになぜ安倍首相は評価が低いのか、
という議題だ。
これについては二日前、
これまたイギリスのGuardian誌が
取り上げていた真逆の記事をブログで紹介した。
なぜ結果を出してないNY知事が評価が高いのか、
https://tamariba.jp/blog-info/pth4aj767849wp9ypcdg39kb8ls55x
イギリスのメディアは毒舌で面白い。
何よりどこの国にも忖度がないので、
客観的に考える情報ソースとしてかなり役に立つ。
さすが世界一の諜報機関を誇り、
いまだに裏で世界をコントロールする大英帝国様である。
とまぁ安倍さんの話は今日に限ったことでなく、
連日海外ではニュースになっている。
それだけ世界の首相(リーダー)のなかで、
著しく評価を下げているのだ。
データによるとブラジルの大統領と安倍首相が圧倒的に
コロナ後で評価が落ちている、
ブラジルは仕方ない。
いまや被害はアメリカを抜く勢いだ。
つまり結果が出ていない。
でもなぜ安倍さんは評価が落ちてるのか。
最近日本のニュースを見ないようにしてるので
詳細はよくわからないが、そんな僕の耳にも、
「マスクを家庭に配る政策勘弁してくれ」
「ロックダウンせずに政策が中途半端だ」
「緊急事態の判断が遅すぎる」
「中国からの渡航制限が遅すぎる」
と色々な話が入ってきた。
Economist誌でもそのような
事例が挙げられていた。
でもこれらはあくまでも手段であって、
求める結果は、
医療崩壊させないこと、
死者数を増加させないこと、
そのためにR指標を1以下にすること、
だ。
でその点においてはしっかり結果を出している。
少なくとも欧米と比べる限りは圧倒的に。
僕はニューヨークを見習え、
早くロックダウンしろとか、
という機運が日本で盛り上がってとき、
ちょうど2ヶ月前くらいかな
大きな違和感を覚えていた。
フェイスブックに挙げた投稿でも
「日本はダメダメです」
とコメントがあったので、
「少なくともニューヨークより圧倒的に結果出してるけどね」
と僕が返信すると、「えっそうなんですか?」という感じだった。
僕らは一体何を批判してるのか。
手段を批判してるのか?
結果を批判してるのか?
これを常に整理しておかないと、
本末転倒な議論になってしまう。
メディアの感情を煽る言葉に流されてしまう。
どんな時でもファクトを大切に。
どんな時でも比較し相対的に判断を。
パンデミックは、
自分で考える癖をつける
いい訓練場になる。