失敗する人が口にする「日本ではあり得ない」
問題解決力
アメリカに来てつくづく思うのは、
まぁ思った通りに事が進まない。
これは日本とアメリカの大きな違いだ。
例えば、
時間通りにミーティングに来る。
これは日本では当たり前だがアメリカでは当たり前ではない。
時間通りに来たら優秀、5分前に来たら奇跡である。
日本では自責のカルチャーが浸透しているが、
アメリカでは他責のカルチャーが浸透している。
自分の非を絶対に認めないどころか相手を訴える。
なにせ年間4000万の訴訟がある国だ。
1日に10万件。。?
つまりこの国では、
準備より問題解決力が重要になって来る。
もちろん言うまでもなく、
両方大事なのだが、ウェイトが明らかに違う。
準備しても予定通りに進まない。
例えば僕はジャパンフェス というイベントをやっているが、
まぁそれは色々な問題が起きる。
例えばラーメンコンテスト、
この日のために日本からはるばる
10店鋪近くのラーメン屋さんが来てくれる。
イベントは二日に渡り、
NYのストリートを歩行者天国にして行われる。
つまりセットアップは当日の朝になる。
そこでいくつもの問題が発生する。
・ラーメンづくりのために水を提供してくれるはずの担当者が現れない
・数日前に購入した新しいホースに穴が30個以上あいていいて使えない
・お湯を沸かすために必要なプロパンガスを届ける会社が時間通り来ない
・イベント中に消防局が見回りに来るのだが、前にOKをもらっていて消火器が今日はダメだと言われ営業停止するように突然言われる。担当者によって言う事が変わる
こういった問題が1日にいくつも起きる。でもそんな事、日本から来た出店者には関係がない。
水がないからイベントができません、
ガスがないからスープ作れません、
消火器のルールが変わったから今日は営業停止です、
そんな事は許されないのだ。
こういう問題が起きた時に、冷静に一つ一つ解決をしていく。それがアメリカで生き残るために必要な問題解決力だ。
「日本ではあり得ない」
日本からアメリカ進出して失敗する人の多くが、
この言葉を口にする。そうだ、ここは日本じゃない。
日本での当たり前は、
「アメリカではあり得ない」
ことなのだ。
場所が変わればルールが変わる。
日本のトップアイドルグループが、
アメリカで通用するとは限らない。
海外で勝負するなら
まず相手を知る事。
「彼を知り己を知れば百戦殆ふからず」孫子
道は長いが
諦めなければ必ず問題は解決できる。