妥協するくらいなら、逃げた方がいい
歴代のフランス大統領顧問であり、
欧州銀行の総裁も勤めたことがある、
ジャックアタリ氏の「食の歴史」を読み終えた。
そこには衝撃な事実が書いてあった。
「アフリカが帝国を作れなったのは食料が充実してたからだ」
つまりアフリカがヨーロッパ人に植民地にされたのは、
彼が能力的に劣っていた訳ではなく、
環境のせいだったというとてつもない結論だ。
食料が充実している、
つまり共同管理する必要がない、
だから大きなコミュニティ(帝国)を作る必要もなければ、
外へ食料を求めにいく必要もない。
それが結果として、
強い組織に裏付けされ、
他国へ侵略しに行った欧州人に負けたと。
つまり環境が要因だったと結論づけている。
また「銃・鉄・病原菌」という本でも
同じようなことが書かれていた。
車輪は欧米人よりも、
中南米の民族の方が早く開発していた。
でもそれは遊び道具にしかならず、
馬車などの有益な使い道には繋がらなかった。
なぜか。
それは馬がいなかったからだ!
これも衝撃的な事実。
この地域は後にスペインに滅ぼされるのだが、
その要因の一つは奇しくも騎馬隊だった。
彼らは大人しく小柄で畜産には向かない、
アルパカやリャマしかいなかった。
チンギスハンがユーラシア大陸を征服で来たのも
騎馬隊の要素が大きい。つまり馬がその地域にいたからだ。
何が言いたいかというと、
歴史を見れば、人間に優劣はなく、
そこにあったのは、環境だけということだ。
環境が人類の勝敗を決め、
人間の性格、発明、進化のすべてを
決めてきた。
この海外挑戦者の溜まり場は、
環境が全て、というコンセプトの元に始まった。
もう10年になるが今もその確信は変わらない。
環境のせいにするな、
という人が周りにたくさんいるかもしれない。
でも間違いなく環境の影響はでかい。
逃げではなく、
攻めの環境を変える選択は、
いつだって正しい。
さらに自分の弱さによる逃げでなげれば、
時に環境から逃げることだって正しい。
今の環境で妥協するくらいなら
逃げた方がいい。
環境を見くびっちゃだめだ。
探し続けよう、
自分がスーパーサイヤ人になれる環境を。