”こだわり”と”エゴ”の違い

コロナ復活の兆しか?

昨日は経営するラーメン店が、
この半年で一番の売り上げを記録した。

今はデリバリーとアウトドアスペースで、
営業を継続しているが、
まぁ3月のロックダウンから今まで、
インドアスペースは使えないわ、
目の前でBlack Lives Matterのデモは起こるわ、
大家とも毎月交渉で揉めるわ、
で大変なことだらけだった。

でもそんな中一日も休まず営業を続けて来れたのは、古臭いがスタッフの努力と根性、これが大きな要因だった思う。みんなほんと倒れかけながら頑張ってた。僕も60日連続でお店に通った。

そして昨日半年ぶりにいい数字が出た。

よしっやっとコロナ復活の兆し!
と思いたいとこだが、
こういう時こそ冷静に判断する必要がある。

と真面目に考えた結果、

1番の要因は、やっぱり

気温だ。

そう、寒くなったのだ。

日本だとラーメンは年中売れているが、
それはラーメンが日本人の文化として
染み付いてるからだ。
実際お盆が最高記録というお店も多い、


でもアメリカでは、
暑い時にわざわざ熱いものを食べる文化はない。
ましてやラーメンを食べる文化はない。

夏はあからさまに、
30%-50%ラーメンの売り上げが落ちる。

面白いくらいに落ちる。
ニューヨークのラーメン屋の多くが
夏はどこも危機的状況なる。

逆に寿司は、
夏になると、
30%ほど売上が上がる。

気候恐るべし。

僕らも今年からラーメン屋なのに
寿司を売り始めた。
日本からすれば
ありえない!
と思うかもしれないが、
ここは日本じゃない。

アメリカで失敗する日本人が
あまりに多いのはこういう
”当たり前”のギャップにやられているのだ。


海外で勝負するときは、
変えるべきものと
変えちゃいけないものを
しっかりと考えないといけない。

今のこだわりは誰のためなのか?

自分のためなのか、
日本のお客さんのためなのか、
海外のお客さんのためなのか。

僕はアメリカのお客さんが喜んでくれるなら、
ラーメンでも寿司でも焼き鳥でサラダでも売る。

だってラーメンが好きな人の家族や友達が、
グルテンフリーかもしれないし、
ビーガンかもしれないし、
宗教で豚がダメな人がいるかもしれない。

一人のラーメン好きな人に喜んでもらうためには、
その周りの人のこともハッピーにする必要がある。

頑固さより柔軟性。

それがダイバーシティで生きるための、
飲食店の原則だと思う。

自分のためのこだわりはただの”エゴ”だ。
本当のこだわりは大切な人のために使うべきだ。

僕らのお店が変えちゃいけないのは、
ラーメンのクオリティと日本のサービス。
その他はなんでも来いだ。

まもなくボストン、
年末にはニューヨークに、
新しいお店をオープンします。

一つは
焼き鳥xラーメン

もう一つは
フォーxラーメン
だ。

日本からすると怒られそうだが、、


ガンガン攻めるでー