言・動

今日はいよいよ大統領選だ。


今回の選挙はとても分かりやすい。

「政治家」vs「実業家」

47年のベテラン政治家と

4年の新米政治家でビジネスマン。


世界的な潮流である政治不信。

アメリカも例外ではなく、

政治や既得権益への不満から生まれた

革命的な大統領がトランプだった。

さらにこの二人の違いは

もう一点において明確に分かれている。


「言葉」vs「行動」


バイデン陣営の戦略は美しい言葉や

編集した動画でうまくブランディングされている。

光、希望、一つのアメリカ、弱者救済、平等、

こういう言葉のオンパレード。

まるでアーティストだ。


実際、昨日はアリシアキーズ、

今日はレディガガとコラボレーションしているし、

4年前の今日ヒラリークリントンは、

JayZとビヨンセとコラボレーションをしていた。


対するトランプは、実務家だ。

今日も各地で講演をしながら、

愛国教育の大統領令にサインを出したり、

この4年間、メキシコとの間に本当に国境壁を作ったり、

数十年に及ぶ中東の紛争を3つ解決したり、

過去の大統領と比べても圧倒的な実績を出してる。

だが言葉は綺麗じゃない、ド・ストレートだ。


そのため世界を敵にまわし、

マスメディアを敵にまわし、

大企業を敵にまわし、

アーティストにも嫌われている。


僕は両陣営のツイートやメディアを

この数年間ずっと見てきたが、

どちらもすごいレベルで戦っている。

そしてこれほど分かりやすい違いも珍しい。


「アーティスト」か「実務家」


そんな風にも見える。

人類にとってこの二つは

2者択一ではなく、

どちらも必要なことだが、

歴史を振り返れば「乱世」に

名を残すのは必ずといっていいほど、

実務家でありアーティストではない。


フランス革命で有名なのはナポレオンだ。

明治維新で有名になった歌舞伎役者はいない。

第二次世界大戦で有名なのは各国の首脳であり、

有名なアーティストは戦後に多く出ている。


今は乱世。


どれだけ言葉で何かを変えようとしても、

システムが変わらなければ何も変わらない。

日本のアーティストがどれだけ政治不信を叫んでも、

政治は自民党の一党独裁から変わらず、

マスゴミと叫んでもメディアは何も変わってない。

既得権益を壊すのに必要なのは、

「大きな声」ではなく、

「大きな力」だ。


そんな時は、

大きな力を手に入れ「実務家」が必要とされる。

人々もそれがわかっている。


昨日トランプの支持者が言っていた。

「俺たちはトランプの性格を見て大統領に選んだわけじゃない。仕事をしてもらうために選んだのだ。そしてトランプは誰よりもその仕事をしている。」


僕の周りのアーティストはほぼ全員トランプが嫌いだ。

そこに理屈はない、嫌いなのだ。

でも「乱世」は綺麗事ではおさまらない。


言葉より行動。


「Only talk, No action」


最後の大統領討論で、

トランプがバイデンに言った。

言うだけで、なぜ行動しない。

47年間の間になぜやらなかった、と。


僕は、

言葉より100倍行動の方が難しいと思っている。


メディアや民主党の「言葉」

vs

トランプの「行動」


この選挙の結果を見れば、

この国がどちらの力に支配されているかがわかる。


言・動


さぁ今日はいよいよスーパーチューズデイ、

結果が楽しみだ。