「便利さ」と「豊かさ」のトレードオフ
3年前にパリに来たとき、
めっちゃ不便、
めっちゃ遅い、
と感じることが多かった。
注文してもなかなか来ない。
電車は時間通り来ない。
人も。。
日本やニューヨークが長かった自分には、
「不便=マイナス」
「生産性=大事」
そんな価値観が身体中に染み付いていたんだと、
今振り返ればわかる。
そして気付かされた。
便利さと豊かさは、
トレードオフになっているのかもしれない。
便利だけど、豊かじゃない
んじゃなくて、
便利だから、豊かじゃない
と。
Googleマップがあれば迷わない。
知らない土地でもどこへでも行ける。
便利だ。
でも、失ったものもある。
偶然の発見。
偶然の出会い。
たまたま見つけたレストラン。
道を教えてくれる人の優しさ。
こういうものが少しずつ消えている。
逆に、
時間通りに来ない電車へのストレス。
遅れる連絡をくれない友人へのストレス。
もしスマホがなかったら、
「なんで連絡もくれないんだ💢」
ではなく、
「交通事故にでも遭ったのかな。大丈夫かな。」
そんな思いやりが生まれていたかもしれない。
失敗しないことで失うワクワク。
先が見えることで失うドキドキ。
先進国の方が幸福度は低いと言われる。
そんな統計はあまり信じていなかった。
でもこの感覚は案外合っているのかもしれない。
カフェのテラスで、
エスプレッソ一杯だけ頼んで、
2時間も3時間も過ごせる、
そんなパリに住んで3年目。
やっと、その豊かさの意味が少しわかってきた。
不便さや非効率は、
悪いものじゃなく、
人生の豊かさの材料なのかもしれない。
そういえば去年の今頃、
僕はアマゾンのジャングルにいた。
2週間、電気も水洗便所もなければ、
スマホも触ってない生活。
そこで思い出した。
大事なのはやっぱこっちじゃん。
便利だけど、豊かじゃない
ではなく
便利だから、豊かじゃない?
この夏、
エアコンのないパリで、
40度の灼熱地獄の中、
売れ残った冷凍タイヤキを体に乗せて、
なんとか猛暑を乗り切ってる今、
そんな不便な出来事が、
人生を豊かにする思い出になってる気がする。
不便は大変だが、面白い
たまにはスマホやSNSから離れてみよう
たまには海外に飛び出してみよう
きっと見えてなかった大切なものが見えてくる