失敗したら、努力ではなくシステムで挽回しよう

「私は絶対言った」

「私は聞いてない」


これほど無駄な会話はない。

なぜならその会話に未来がない。

何も解決に向かってないし、向かわせる気もない。

目的が「解決」ではなく「中傷」にすり替わっている。


でもこんな会話が

毎日世界中の至るところで起こっている。

何を隠そう僕も昨日一発この無駄を生み出した。


僕 VS インド人チーム だ。

僕は何度もWEBの修正について

同じことを彼らに説明している(と僕は思っている)、

彼らは彼らで言われたことは全てやってる(と彼らは思っている)。

そして僕は自分が言ったことを証明するために

過去の僕の発言を引用して証明する(ほらみろ、僕は言っている)

そして彼らはそれを読んでその通りやってるという(だからやってる)


言った言わない、

の次は、

理解してる理解してない、

の違いになった。


と、ここまできて

不毛なのでもうやめようと思い、

伝わってないのは僕の責任だな(と頑張って言い聞かせ)

2度と起こらないようにシステムで解決することにした。


そもそもコミュニケーションに100%はない。

むしろ言葉ほど信用できないものはない。

しかも相手が文化も言語も違う人となればなおさらだし、

今回の件は対面のコミュニケーションでもない。


これは人間の力に頼ってはいけないな。


ということで、

「言った言わない」を防ぐために、

全てのコメント、修正、変更履歴をトラッキングしてくれ、。

「理解した理解してない」を防ぐために、

ビジュアルで共有できる仕組みを取り入れることにした。


これを機に、

このプロジェクトに限らず、

他のプロジェクトに関しても、

この仕組みを導入した。


失敗したら「努力」で挽回しようとしてはいけない。


これは仕事に限らず、

普段の日常にも当てはまる。

2度寝をしてしまうのが嫌なら、

気持ちでカバーしようとしてはいけない。絶対勝てない。

それより起きたらすぐに水を飲むとか、

トランポリンで跳ねるといった習慣(システム)でも導入した方が早い。

太ってしまったのが嫌なら、

無理に短期で痩せようとはちゃめちゃな努力するより、

1日8時間しかご飯食べないとか、

毎日10分走るといったルール(システム)を作った方が楽だし確実だ。


ヒューマンエラーを侮ってはならない。

努力や気持ちでカバーできるものには限界がある。

努力や気持ちは「安定」しないからだ。


失敗したら、努力ではなくシステムで挽回しよう。