パンデミックでニューヨークはどう変わる
人類と病原菌の歴史は長い。
紀元前3000年-5000年頃には、
すでに病原菌の記録が多く残っていて、
ユダヤ教の旧約聖書にも頻繁に記載されている。
感染者は40日隔離しろ、とりあえず離れろと。
そもそも病原菌の60%以上は、
動物からもたらされたと言われていて、
動物の家畜化が始まったのもちょうど紀元前4000頃だ。
流行りのインフルエンザも鳥や豚だし、
今回のコロナも動物説も多くある。
そして病原菌は、
古代ギリシャのアテナの民主主義を崩壊させ、
あらゆる王朝を滅亡に追い込んできた。
アステカ帝国やインカ帝国、インディアンを滅ぼしたのは、
スペイン人ではなく彼らがヨーロッパからもたらした病原菌だ。
今アメリカの民主主義もかなり脅かされてるのは、
誰の目からも明らかであり、
これは歴史を見れば必然の流れだと言える。
と暗い話になりそうなので、
ここから一気に明るい話に切り替えます。
歴史を辿れば、
パンデミックを前後に、
都市は清潔になっていく!ようだ。
実際、このパンデミックを契機に、
自転車道路を整備した国は多いし、
ニューヨークでも歩行者天国や
屋外レストランが許可されるようになった。
これは一時的と見せかけて、
恒久化する可能性は高いと思っている。
自動車の販売も落ち込み、
自動車に乗る人も減り、
交通機関がクリーンになり、
街も空気も綺麗になっていく。
僕は最近のニューヨークも好きだ。
街は静かで、空気も綺麗で、
とてもゆったりと時間が動いている。
ニューヨークのあの”忙しさ”は、
高いビルがそびえ立つ摩天楼によるものではなく、
密集した”人”によって作られていたんだと
今になるとはっきりわかる。
これから人は、
密集した都市を避け、
郊外へとどんどん出ていくだろう。
さて取り残されたニューヨークはどうなるのか。
こんな時だからこそ僕は、
ニューヨークにあえて残り、
この街の変わりゆく姿を、
のんびり眺めていたいと思う。
人が離れれば離れるほど、
離れていった人が望んでいたような、
密集しないクリーンな街になって行ったりしてね。
いつだって面白いのは逆張りだ。
まずは物価が下がることを祈る。。