海外では日本人を顧客にしてはいけない
日本人をターゲットにしていたら
今のジャパンフェスはなかっただろう。
それくらい、
たくさんの日本人の方からお叱りを受けながら、
そしてそれを100%無視しながらここまできた。
日本人が求めるもの、
外国人が求めるもの、
ここには明確な違いがある。
日本人は日本クオリティを求める。例え海外でもだ。
寿司でもたこ焼きでもジャパンクオリティを求めている。
僕だってそうだ。
でもそこには、
消費者視点があっても
ビジネス視点はない。
ビジネス視点がないために
提供者に対してどうしても無茶を言ってしまう。
「たこ焼き八ドルは高い」
「日の丸好きじゃないから掲げないでほしい」
これはジャパンフェスを始めた頃に、よく言われたことだ。
たこ焼き八ドルが高いかどうかは、
原材料費から他の食べ物との相場から
判断しないといけないが、
日本人には関係ない。
彼らの相場は「日本列島」だから。
「日の丸好きじゃない」にグローバル視点はない。
イタリアフェスに行ったらイタリア国旗があった方が
楽しいし、わかりやすいに決まってる。
これが「フェス」のグローバルスタンダードである。
この「日本人を相手にする」こと、
これが海外では絶対にやっては行けない鉄則だと思う。
海外で日本人を相手に展開したいのであれば問題ないと思うが、
日本人以外をお客さんにしたいのであれば絶対に守らなければならない。
これができずに、
海外でも町内会のお祭り以上にならない
フェスをたくさんみて来た。
別に彼らが満足しているのであればいいが、
もっと集客したい、もっと売上が欲しい、
継続していきたい、
と僕のところに米国外からの
相談もあるくらいだから事は深刻だ。
日本人(の意見)との訣別
この勇気がトップには求められる。
そしてこの決断こそが、
長期的には日本人全員のハッピーに繋がる。
それは日本のイベントが大きくなればなるほど、
日本食への需要が増え、日本ファンが増え、
日本の海外ビジネスが大きく発展し、
日本からの海外進出もどんどんしやすくなる。
そして海外でジャパンに触れた人は、
本物を体験しに「日本列島」へ訪れる。
海外の日本人の皆さんは
どうか長期的に見守ってあげて欲しい。
短期的視点では全員共倒れになるのだから。