稼げる仕事か、幸せになれる仕事か

ニューヨークでは、いま特例としてアウトドアのダイニングが開放されている。歩道にテーブルと椅子を出してお客さんを呼んでもいい。店内がダメなので、それなら外のルールを緩めようということだ。

通常だと、外で営業するにはライセンスを取得してお金も払わないのだが、そんなこと言ってられない今の状況を受け、特別に今週月曜から許可されることになった。

そこで、ひっさしぶりにお客さんに目の前でフードを提供して気づいたことがある、

それは

誰もラーメン食べないということ。

気温30度、流石にこの暑い中、

外でラーメンは食べたくない。

ということではなく、

それも事実ではあるが、


もっと大事なこと、


それは


お客さんの笑顔と感謝の大切さ。

飲食店をやったことある人なら痛感してると思うが、それはもう飲食店の経営ってめっちゃ大変。僕も今までイベント、不動産、コンサル、民泊、留学、いろんなことやってきたけど、

もう飲食店だけは本当に本当に大変!

というくらい大変。

好きじゃないと絶対できない!と確信を持って言えるのが飲食店だ。

そして、なぜ好きでいられるか、ということがポイントなのだが、それはありきたりだけど、もう本当にお客さんの笑顔とありがとう。それのみ!

ご飯を作るのが好きなら家で作って食べりゃいい。お金を稼ぎたいなら限界利益率の高いビジネスをやればいい。食べるのが好きなら稼いでうまいもん食べればいい。

そう、飲食経営が飲食経営たれる理由は、目の前のお客さんの存在なのだ。

それがこの3ヶ月デリバリーのみの営業となり、お客さんの顔を見るより、無愛想なデリバリーメンの顔ばかりを見る生活。朝らから晩まで汗水垂らして、頑張っても、やってもやっても赤字。

みんなつらかっただろう。
本当に飲食業界辛かったと思う。


仕事には稼げる仕事、稼げない仕事がある。野球選手を目指すか、カーリング選手を目指すかで稼げる額は変わる。そして人にはお金で幸せを感じる人と、お客さんの感謝で幸せになれる人がいる。いくら稼いでも自殺する人はいる(先進国に多い)。稼げなくてもずっと幸福感を味わえる仕事はある。


飲食をやるなら、お客さんとの触れ合いにモチベーションを感じない人はやらない方がいい。

自分は何のために働くのか、
何が自分にとって幸せなのか、

いろんな仕事をやればやるほど、
本当にやりたいことが見えてくる。

やりたいことに迷ったら
いろんなことやってみたらいい。

ラーメンも100種類食べたら豚骨と塩どっちが好きかどうかくらいわかる。

それにしても暑い。

夏はラーメンは諦めて、サラダと寿司売ろう。