将軍を追って天下を樹立する

斎藤 道三斎藤 道三 - 戦国大名(美濃の蝮)
美濃の戦国大名。 乞食から大名にまで伸し上がった革命家。ただの戦国大名とは違い、僧侶→乞食→油商人→武士→大名と己の知と力のみで伸し上がった革命家だ。 楽市楽座や関所撤廃など常識離れした事業数々と打ち出し、娘婿の織田信長にも多大な影響を与えたといわれる人物。 マムシと恐れられていたが誰よりも「義」「信」を大事にしていた人間らしい男。そんな革命家の生き様にせまった。

対談者:Dragon

Dragon

日本の先輩。まじでカッケー。司馬遼太郎の「国盗り物語」を見てしびれる。信長とか秀吉とか家康が有名だが、道山のかっこよさは彼らをも超えた。すぐさま溜まり場に勧誘。

[公開日] 2013/03/05(最終更新:2015/08/07)

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本文はすべて司馬遼太郎「国取り物語」から抜粋

20歳還俗して松波庄九郎と名乗る

Dragon― 当時から夢はでかかったそうですね
斎藤 道三

男の男たるゆえんは野望の有無だ

王にはなりたくないが、

将軍、 それがむりならば

せめて国主になりたいものだ

 

夢も見られぬやつにろくなやつはない。

いますぐ実現できずとも

おいおい築きあげていく。

陰口は言いたい奴に言わせておけ

21歳乞食同然の暮らしをする

Dragon― 椀のご飯も手に入らない乞食同然の生活をされていたそうですが
斎藤 道三

物乞いはするが、

将来に望みはもって生きておる。

一椀の望みで夢をうしなうようなやつを、

乞食とはいうぞ

26歳国取りの夢を追い美濃へ

Dragon― やはり商売人では満足できなかったんですか?
斎藤 道三

やはり武将になることだ。

一国一天下をとって、

社寺からかような愚権を奪い、

楽市楽座にしてしまわねば世は繁盛せぬ。

 

33歳頼芸の守護補任に大きく貢献。長井新九郎規秀。

Dragon― 早くも国主の側近になられましたね
斎藤 道三

わしは将軍になれる。本当だ。

おれは夢想家ではない。

夢想家というのは、いつも縁側にいる。

縁側で空をながめている。

空から黄金でも降ってくるのでは

ないかと思っている。場合によっては、

空に賽銭を投げる。神仏に祈るというやつだ。

 

わしにとって神仏は家来でしかない。

わしのために働く。働かねば叱る。

叱って聴かなければ、

仏像、仏閣、社殿を破壊して

人の住む地上から天井へ追っ払ってやる。

 

わしは現実に動いている。

わしはいつも街道にいる。

街道にいる者だけが事を成す者だ。

街道が千里あろうとも、わしは一歩は進む。

毎刻毎日、星宿が休まずにめぐり

働くようにわしはつねに歩いている。

 

将軍への街道が千里あるとすれば、

わしはもう1里を歩いた。

小なりとも美濃の小児頭になった。

41歳頼芸とともに頼純と激突し、戦火は美濃全土へ

Dragon― さすがにこの時は絶対絶命だったそうですね
斎藤 道三

人の一生も、詩とおなじだ。

なかでも転が大事である。

この転をうまくやれるかやれないかで、

人生の勝利者であるか、

ないかのわかれみちになる。

 

詩でも転がもっともむずかしい。

人の一生では、なおさらむずかしい。

 

人の一生にはな、二度か三度、

こういうことがある。

そのときにな、どうするかが、

英雄と凡人とのわかれめだぞ。

48歳頼芸の居城大桑城を攻め、尾張へ追放

Dragon― ついにお世話になった主人まで追い出したんですね
斎藤 道三

このわしに本来主人などはない。

時代だ。時代というものよ。

時代のみがわしの主人だ。

時代がわしに命じている。

その命ずるところに従って、わしは動く。

 

時代とは、なにか。天と言いかえてもいい。

王家が古びて時代を

担当する能力を欠くようになれば、

天命革まり、天は英雄豪傑を選んで

風雲の中に 剣をもって起たしめ、

王家を倒して新しい政治を布く。

これを革命という。

 

革命児には本来、主人はない。

あるのは、ただ天のみ。

49歳事実上の美濃国主になる

Dragon― ついに一つの大きな夢が叶いましたね
斎藤 道三

いつのまにか、老いた。

もう一つの一生が欲しい。

天がもう一回一生を与えてくれるならば、

わしはかならず天下をとる。

とれる男だ。

53歳籠城戦で織田軍を壊滅寸前にまで追い込む

Dragon― 戦もめちゃくちゃ強かったようですね
斎藤 道三

波こそ、用兵の真髄である。

怒濤のごとく打ち寄せ、寄せては退く  

 

 

Dragon― 約束は守ったそうですね
斎藤 道三

将になるほどの者は、

心得があるとすれば信の一字だけだ。

約束した事は破らぬ、 という信用だけが人を寄せ、

次第に心をよせる者が多くなり、

ついには大事が成就できると思っている。  

 

 

Dragon― マムシと呼ばれてましたが
斎藤 道三

乱世ではほとけもマムシのような姿をしているものさ

60歳家督を子の斎藤義龍へ譲り、自ら道三と号す

Dragon― 壮絶な人生でしたね。人の恨みも数多くかったと思いますが
斎藤 道三

人間の世にしくじりというものはないぞよ。

すべて因果にすぎぬ。

なるほどわしの場合、

昨日の悪因がきょうの悪果になったが、

それを悪因悪果とみるのは愚人のことよ。

絶対悪というものは、

わしが妙覚寺本山で学んだ

唯識論、華厳論という学問には無い。

 

悪といい善というも、

モノの片面ずつにすぎぬ。

善の中に悪あり、悪の中に善あり、

悪因悪果をふるがえして善因善果にする者こそ、

真に勇気、知力ある英雄というわい。

野望『将軍を追って天下を樹立する』

Dragon― 野望を教えてください
斎藤 道三

一国を奪ってその兵力を用い、

四隣を併合しつつ、

やがては百万の軍勢を整えて京へ押しのぼり、

将軍を追って天下を樹立する。

 

もはやわしの天下には、

神人などというばけものをゆるさず、

徳政などの暴政はなさず、

商人には楽市・楽座(自由経済)の権をあたえ、

二里ゆけば通行税をとられるというようなことを

やめて関所を撤廃し、

百姓には一定の租税のほかはとらず、

天下公郷には御料を献上して

お暮らしの立つようにする

生き方『道徳、法律、神仏などには支配されぬ。いつれはそれらを支配する者になるのだ。』

Dragon― どんな既成概念も捕われない独創的な生き方をされてましたね。
斎藤 道三

人の世の面白さよ。

人は、群れて暮らしている。

群れてもなおお互いに暮らしてゆけるように、

道徳ができ、法律がでた。

人間ほど可憐な生きものはない。

 

道徳に支配され、法律に支配され、

それでもなお支配され足らぬのか

神仏まで作ってひれ伏しつつ暮らしている。

 

しかしわしだけは、

道徳、法律、神仏などには支配されぬ。

いつれはそれらを支配する者になるのだ。

贈る言葉『人間、思いあがらずになにができましょうか。』

『人間、思いあがらずになにができましょうか。』
Dragon― 若い日本の若者にメッセージをください!
斎藤 道三

人間、思いあがらずに なにができましょうか。  

 

美人はわが身が美しいと

思いあがっておればこそ、

より美しくみえ、

また美しさを増すものでございまする。

 

才ある者は 思いあがってこそ、

十の力を十二にも発揮するこができ、

膂力ある者は わが力優れりと思えばこそ、

肚の底から力が わきあがってくるものでございます。

斎藤 道三

斎藤 道三 - 戦国大名(美濃の蝮)(Age:113)
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