芝 亮(shiba ryo) - Openly Gay弁護士
自分の心の中で燃えるもの、自分の感性で守り抜け!
2010年早稲田大学法学部卒業後、単身ニューヨークへ渡り、翌2011年フォーダム大学ロースクール修士課程修了。某米系大手弁護士事務所で5年の経験を積み、現在は株式会社Fronteoにてe-Discoveryを専門に働くNY州弁護士。弁護士として性的少数者の支援活動も行っている。2012年、思春期の少年たちの激しくも切ない青春を綴った小説『金木犀の向こう側』(文芸社)を出版。趣味は日本舞踊。その異彩を放つ経歴と、類稀なる英語力が注目され、2014年、人気Podcast番組『バイリンガルニュース』(第116回)にゲスト出演、大きな注目を集めている。
対談者:クニカツ
友達に誘われ、東京サーカスのショーを見にいく。全く意味がわからなかったが、なんか気になって帰宅後HPをチェック。そこでベタぼれし、メッセージを送って会ってもらった。スーパーかっけー男だと未だに崇拝。LiveCollectioNに引き続き、溜まり場にご招待!
10歳小学4年生でクラスメイトの男子に告白
子供のときバックトゥザフューチャー見て
お転婆で突拍子のない姉に憧れて、姉のように面白い人間になりたい。姉のように掛け算や分数ができるようになりたい、と常に背中を追っていました。 姉とは2歳差だったので、結果周りの子供より2年早い教育を受ける感じとなり、早熟な子供、小さい頃から知的好奇心が旺盛で、大人の世界に興味がありました。 クラスメイトのご両親もそんな私を面白がって、カラオケやら飲み屋やらいっぱい連れて行ってくれました(笑)― 小学4年生でクラスメイトの男子に告白!!割と自然な流れだったんですか?
小学2年生から2年間思い続けた子で、初恋の思い出ですね。
一緒にそろばん教室に行った帰り道、その日はクリスマスイブだったんですけど、空からぱらぱらっと雪が降ってきて。
シチュエーションがロマンチックすぎて、ひゃだ!もう我慢ならない!って公園に呼び出して告白しちゃいました(笑)振られたとかそういうレベルですらなく、相手はこっちが何を伝えようとしているかすら理解できていませんでしたけどね(笑)
その後気まずい感じでバイバイして、一人でトボトボ歩いていたんですけど、その時どこからともなくGlayの『HOWEVER』が流れてきて。一生忘れられない切ない夜になりました(笑)
その後、実験的に女の子ともお付き合いしたりもしましたが、やっぱりしっくりこず。
男の子だけ好きになるこの気持ちは、当時は一過性のものだと信じて過ごしていましたが、中学校に入って一人、また一人と女の子の話をしたり、彼女を作ったりとするのを目の当たりにして、ああ、自分は普通じゃないのかもな、と思うようになりました。
いや、最近まで非常に太っておりまして(笑)
背は昔から大きかったです。小学6年生で176センチ。TVにも取り上げられたことありますし、バスケでは普通にダンクしてました(笑)
体重も80キロくらいあったかな。わんぱく相撲の都大会で上位入賞して、二子山部屋から電話かかってのもいい思い出(笑)
その後も健やかにすくすくと成長して、20歳の時には最大140キロまでいきました。
まあそれでも動けるデブだったのでいいかなと思っていたのですが、ひょんなことからダイエットと筋トレを開始して、今の体を手に入れたって感じです。
実は小さい頃からあまり「机に向かう」というのが得意じゃなくて。
外で遊んだり、人と話したりできるこの時間を何故ここに座ることに使わないといけないのだろう、と勉強に費やす時間がもったいなく感じていました。
そんな私も野心はあるので、大人になるまでこんな調子では立派な人間にはなれない、どうにかして克服しなければ、と漠然と悩んでたんですね。そんな中、弁護士という仕事があると知って、司法試験は受かるのが難しそうだから必然的に勉強しなきゃならないし、試験を突破できさえすれば、しゃべる仕事なんてこんな口から生まれた自分からしたら天職じゃん!と思って弁護士になろうと決めました。
中学2年生の時のことです。
16歳早稲田大学高等学院に自己推薦入試で合格
クラスメートで、とても勉強が優秀でどこか不思議な雰囲気があった彼でした。
1学期の期末試験あたりで意識し合って、夏休み前に付き合い始めました。
すごくうまくいっていたのですが、2年後彼の浮気が発覚しまして。気づいたら、同じサークルの女に寝取られていました(笑)浮気しないように男の子はちゃんとマークしてたんですけど、彼がまさか女性もいけるなんて露にも思わず。じ~んせ~いって~、ふしぎ~なもので~すね~♪
23歳NY留学
早稲田大学法学部には、3年卒業制度といういわゆる飛び級制があって。
エリート志向の私としては是が非でも手に入れたい称号だったんです。
成績も申し分なく、あと面接に合格すれば卒業確定!という時に、心の片隅にちょこっと残っていた反抗心で私服で受験しに行っちゃったんですよ。服装自由って書いてあったし、口から生まれたこの私、スーツがなんぼのもんじゃい!口一つで勝負!って。
愚かでした(笑)
結果当然のことながら落とされまして、人生初の挫折を経験しました。すごく落ち込みましたが、自分らしいやり方で落とされたのだからクヨクヨしても仕方ない。どうせ起き上がるなら、ただじゃあ起き上がらない、と謎に闘志がみなぎり、調べたらNYに留学した方が日本の法科大学院に行くより早く弁護士資格を早く取れるのを知って。ひゃだ、先にいってよ!こーゆーの待ってたのよ!!って(笑)
そこからは親にも友達にも言わず、出願、受験、合格まで掴み取り、NY留学の夢を実現させました。
なかったと言ったら嘘になりますが、ワクワクの方が圧倒的に強かったので、決断に迷いはなかったです。
英語も日本人にしたらよく喋れていた方だと思うので、あとは現地で成長すればいいや、といった感じでした。雑多で大味だけどエネルギーに充ち満ちたNYは、私にとって永遠のインスピレーションです。
本当に来て良かった、と今でも思いますよ!
ただ、害虫・害獣が大の苦手な私なので、Gとかミッキーとかああいう類の生き物には本当に困らせられました(笑)最近はベッドバグという超厄介な虫が家に出たので、引っ越しを強いられました。
ベッドバグ(日本名:南京虫 日本にはほとんどいない)は本当に大変なので、皆さんも気をつけてくださいね(笑)
24歳NY州弁護士試験合格。某米系大手弁護士事務所で働く。
そうですね。
NY州弁護士になってからは、主に日米間の訴訟案件を担当することになり、そうなると必然的に日米間の民事訴訟法の差異に頭を悩ます場面が多くて。
例えば、米国には、ディスカバリー(証拠開示手続)っていうものがあり、簡単にいうと、訴訟提起後に双方の立証に必要な証拠をすべて裁判所に提出してから、裁判を行うというものなんですけど、そんな法律知っている日本企業はいないので、米国で日本企業相手に訴訟を起こされてしまうと、なんだか自社の情報がいたずらに相手方に渡ってしまう事態となり、結構大変な目に遭います。
そこを何とかしたいと思い、昨年末e-Discoveryを専門に扱う会社に転職しました。
そう。
ルームメートに進められて書き出したんですけど、出来たのを文芸社に持ち込んだら、長編にしたら出版できるよ。って言われて。
長編で書いちゃいました。
LGBT(性的少数者)を題材にした本で、日本の図書館にも置いてもらってます。
現在e-Discoveryを専門に扱う会社に転職
現在は、e-Discoveryを専門に扱う会社に転職して、日々日本のグローバル企業を助ける為に、動いてます。
ダイエットも順調に進んでいるので、30歳になる今年の8月を、過去最高の体、過去最高のキャリアで迎えたいと思っています!
野望日本で幸せな家庭を築く、と同時に同性婚を日本で合法化する
普通に男性と結婚して、普通に幸せな家庭を築きたいです。
子供が大好きなので5人くらい欲しい!
日本が好きなのでその頃には日本に住んで、子供達を公立小学校に入れて、多少物議を醸すことはあっても最終的には地域コミュニティに溶け込めていて、地域のために尽力したいです。
更にどさくさに紛れて自分たちの婚姻を日本国内で認めさせることを求めた訴訟でも起こそうかな。
夫婦が「夫夫」であること以外、なんの変哲も無い平凡で幸せな家庭。そんな家庭を法律で守ってあげよう、といった議論の発端、火付け役になりたいです。できるかなあ。。
生き方「生き抜こう。どうせいつか死ぬのだから」
こんな時代に、こんな形で、どんな奇跡か知らないけれど、こうやって生まれてきた。もしかしたらもっといい人生はあったかもしれない。もしかしたらアンラッキーな星の下生まれた哀れな奴かもしれない。
でも自分として生まれてしまったんだから、その事実は変えられないんだから、どうせならこんな自分でも愛して死んでいきたい。
自分のやれることを全部やって、自分の能力やら才能やらがもしもあるというのなら、逃さず開花させてやって、この世にそれをそっと置いて去りたい。その置いたものは人々はやがて忘れてしまうかもしれない、そもそも気づいてもくれないかもしれない。でも、だからといって頑張ることをやめてはならない。
それが自分として生まれたという運命に、一番誠実な生き方だと知っているから。
人生とは、本当にいじらしく、奥の深いものですね。
贈る言葉自分の心の中で燃えるもの、自分の感性で守り抜け!
人間って本当に人それぞれ。
こうすれば絶対に成功するとか、
こうすれば絶対幸せになる、ってそんな法則があったら心から伝授していただきたい(笑)
そんなものがないからこそ人は、生きている限り学び続けなければならない、他人を敬わなければならない、謙虚で、かつ大胆でなければならない。
学校、会社、社会、ジェンダー、貧富の差、噂話、権力…他人に囲まれて生きることを強いられた人間を惑わすものは数え上げたらきりがない。
けどそんな時に最後の最後に自分を救うのは、やはり自分の心の中で燃える炎だと思う。
その炎があれば、転んでも起き上がれる、迷っても先を照らせる、困っている人がいたら手を差し伸べられる。逆にその炎がない人は、いくらお金があっても地位があっても、全然ダメ。
今人生で迷っているそこの君!
迷うことは幾つになっても、どんなに偉くなっても、終わりません。
私も毎日迷います。
これで合ってるのかな、次はどうしようかなって毎日、毎日考えてます(あ、私は偉くないけどね笑)。
まず、現在迷えている自分を、それは普通のことなんだと評価し、褒めてあげてください。よく迷うべき問題に気づけたね!ってな感じで。
決して迷うことは時間の無駄だとか思わないでくださいね。
そして、自分の心の声にちゃんと耳を傾けてあげてください。
その心の声を聞いてあげられる人は、この世の中であなたしかいません。
自分の感性で大切にそれを感じて、自分の力でこの声とどう付き合うが決断してください。
それができれば、きっと迷うことはあっても後悔することはないよ。
今後の挑戦
- 2020年 結婚してもう少しメディア露出を増やす。
- 2023年 日本で同性婚を合法化させる.
BIOGRAPHY
- 幼少期シャイで内気な男の子。2歳年上の姉のお転婆な姿に憧れながら育つ。
- 小学生いつしか、おしゃべり好きな子供へ変わる。
- 9歳同級生と話していても退屈なので、同級生の両親と遊ぶようになる→大人の世界に魅了される。
- 10歳小学4年生で2年間思い続けた男子に告白する。
- 11歳その後女の子と付き合うも違和感を覚える。
- 12歳ストレス発散のために出場したわんぱく相撲東京都大会で上位入賞。二子山部屋からスカウトがかかるもこれ以上太りたくないので断る
- 14歳勉強嫌いを克服したい。司法試験に受かるほど勉強できたなら、きっと克服したと言えるだろう。弁護士を志す事に
- 15歳早稲田大学高等学院に自己推薦入試で合格。
- 17歳クラスメイトに恋心を抱く。後に両思いになり初めて彼氏ができる.
- 19歳彼氏に浮気される。初めての破局。
- 21歳学部3年卒業認定面接に私服で受験。結果、落ちる。人生初の挫折。
- 23歳NY・フォーダム大学ロースクールに入学。
- 23歳民舞をはじめる。
- 24歳ロースクール在学中に、短編小説を執筆。出来がいいと思ったので文芸社に持ち込み、長編化を勧められる。結果出版に至る。
- 24歳NY州弁護士試験合格。
- 24歳某大手弁護士事務所にて、日米間の訴訟案件を担当。
- 28歳体重が130キロありダイエットをはじめる。現在85キロ。
- 29歳日米間の訴訟案件を担当した経験から、如何に日本企業が米訴訟で不利な立場にいるかを痛感。e-Discoveryを専門とするために、株式会社Fronteo入社。