人生をかけて自分が解きたい疑問を研究したい

東原幸起 (Koki Touhara)東原幸起 (Koki Touhara) - 科学者
東大卒で現在はロックフェラー大学で研究をしている根っからのサイエンス好きの科学者。何故科学者を目指したのか、どうしてニューヨークを目指したのか。目的意識を決して失わなず突き詰めて考える男、幸起くんの行き方に迫る。

対談者:Kota Adachi

Kota Adachi

世界トップのロックフェラー大学で自律神経による心臓の制御メカニズムを研究する科学者。彼の興味は脳・神経にとどまらず「生命の起源」や「時間」という壮大なテーマにまで至ります。「1+1=2っていう式なんて、0.3秒もかからずに解けるのに、わざわざ時間をかけて綺麗にノートに残す意味が分からない」と自分の字が汚いことへの言い訳をしたり、「携帯がスマホである必要がない」からとリモコンみたいな携帯を持っていたりと徹底した効率主義。そんな天才的と感じさせられる一面もありながら、悪戯っぽい笑顔とフレンドリーさで惹き付けられることもしばしば。ブレない考えで物事を突き詰めて考える熱い男です!

[公開日] 2016/12/22(最終更新:2017/03/17)

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現在何故海外へ

Kota Adachi― どうして海外に出ようと思ったんですか?
東原幸起 (Koki Touhara)

特に「海外に出たい!」っていうふうには考えたことは無かったんですけど、昔から世界で活躍する科学者になりたくて、たまたま興味があった分野のトップがニューヨークにいて、その人のもとで世界トップの研究したかったんですよね。もし彼が東京にいたら東京に残りましたし、セネガルにいたらセネガルに行ってました。

Kota Adachi― え、、、?海外に出るつもりはそんなになかったんすね。
東原幸起 (Koki Touhara)

出たくなかったって言うことは全くなくて、小さい頃から周りの人たちに「世界的な科学者になりたいなら海外に出るべき」とは言われていたので、いつかはいくつもりでしたけど。

Kota Adachi― !? 小さい頃から科学者を目指してたんですか?
東原幸起 (Koki Touhara)

そうですね。父親の影響も大きいですけど、5歳くらいのときには既に科学者になるって思っていました。そのころは宇宙とかが好きでロケットの図面とかを書いてました。その後も基本的にずっとサイエンスが好きでしたねー。

過去科学者のバックボーン

科学者のバックボーン
Kota Adachi― じゃあ学生時代はずっと科学系はトップの成績??
東原幸起 (Koki Touhara)

いや、全くそんなことは無くて、成績はボチボチ。寧ろ学生時代はハンドボールに熱中しすぎて高校の成績は下から20番目くらい(笑)

でも、実験とかは相変わらず好きでした。

Kota Adachi― いつから科学者を真剣に目指しはじめたんですか?
東原幸起 (Koki Touhara)

目指したというか常に「科学者になるんだろうな」と漠然と確信していました。

ただ、科学者になる為にはどうするかって具体的に考えはじめたのは高校からです。

まずは「世界で活躍する科学者になるならば日本で一番の大学に行けなきゃダメでしょ」って思って、東大を目指しました。今考えれば全然ダメじゃないと思いますけどね。でも自分は突き詰めて考えるタイプなんで。

Kota Adachi― それで見事に東大に入学するんですね。
東原幸起 (Koki Touhara)

いや、やっぱりハンドボールばっかりしてたってこともあって一浪しました。

でも浪人中は爺さん婆さんの家に籠ってずっと勉強してました。携帯も解約してパソコンもなし。テレビも朝のNHKのニュース以外は全く見なかったです。

Kota Adachi― え!?つらっ。
東原幸起 (Koki Touhara)

辛くはなかったですよ。

だってプロスポーツ選手になりたかったらトレーニングするし、ギタリストになりたかったらギター弾くでしょ?勉強も一緒です。僕は科学者になりたいから勉強したんです。

科学者になりたいって思わず、他の目標があれば高校も行かなかったかも知れないです。義務教育じゃないし。

Kota Adachi― 本当に突き詰めて考えるタイプなんですね、、、大学では何の勉強を?
東原幸起 (Koki Touhara)

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大学でも実はハンドボールに熱中してました笑

ただ、勿論勉強も一生懸命してました。生物物理学です。平たく言えば人間を構成する分子の構造とその機能の研究をしていました。

生物と物理って遠い存在のように思うかもしれないですけど、物理や数学って人間が考え出したことの中で最も基本的で美しくかつ柔軟な体系なんです。そしてすべての根底にあるものだと言えると思うんです。あらゆる現象が科学によって説明がつくときに、サイエンスは美しく面白いなと思います。

Kota Adachi― こちらの理解が追いつかな過ぎて申し訳ないっす、、、 ただ、東大に入って一流企業に就職しようとか、目標が揺らぐことはなかったんですか?
東原幸起 (Koki Touhara)

なかったですね。就活をしようとも一度も思わなかったです。むしろ研究したいテーマが増えたくらいです。研究ってお金にもならないし、やることもいっぱいで割に合わないけど、自分の好きな研究が出来なくなるって思うと嫌なんですよ。もちろん研究をできる会社もあって、会社の掲げるテーマと自分の研究したいテーマがマッチすればやってみてもいいって思いはありますけど、それでもやはり自由に研究したいので選択肢にはなかったです。

とにかく研究者になる以外に考えたことはなかったです。

22歳満を持してニューヨークへ

満を持してニューヨークへ
Kota Adachi― それで大学卒業後に22歳でニューヨークに出てきた訳ですけど、実際出てきてどうでした?
東原幸起 (Koki Touhara)

研究所のレベルの高さにビックリしました。資金も設備も全然違う。

しかも周りも世界各国から集まったエリートのやつらばっかり。最初はかなりビビってました。ニューヨークに来るまえはぶっちゃけ自分のこと結構トップクラスって自負してたんですけど、全然上には上がいました。

Kota Adachi― でも「イケる」って思ったんですか?
東原幸起 (Koki Touhara)

最初は全く思わなかったです。英語もたいして出来ないのに授業がディスカッションばっかりで。そんな中に日本人一人って状況だったから、かなり分が悪かったです。けど、ある日自分の思考への不安とか「英語」っていう自分の中のマインドブロックを解除して、思い切って発言してみたら意外といけました。

4年経った今ではある程度トップのレベルで出来てるって自負もありますけど、もっと上にいきたいですね。

Kota Adachi― 日本との違いはありました?
東原幸起 (Koki Touhara)

よく言われることですけど、オープンなディスカッションが出来ることですね。本音でモノを言える。いいアイディアとかを持ってれば誰でも評価してもらえますし、実力を認めてくれる。世界的権威に向かって「よぉ元気か、昨日の実験のことなんだけどさぁ」とかフレンドリーに接することが出来るのも海外ならではですよね。

Kota Adachi― 戸惑いはなかった?
東原幸起 (Koki Touhara)

自分は日本にいたときからそういうところがあって、こっちの方が合ってる気がします。日本では無礼とかよく言われてましたけど。

未来世界で活躍する科学者に

世界で活躍する科学者に
Kota Adachi― これから具体的にどうなりたいですか?
東原幸起 (Koki Touhara)

具体的にどうなりたいってことはないです。決めなくていいときに物事を決めたくないんです。可能性を自ら狭めたくないですからね。悪く言えば行き当たりばったりですけど(笑)

でも、常に自分のやりたい研究ができる最高の場所にいたいです。

Kota Adachi― 野望はありますか?
東原幸起 (Koki Touhara)

実はサイエンスを通して世界に貢献したいとか、世界的な賞を取りたいっていう願望はないんです。ただひたすらに、人生をかけて自分が解きたい疑問を研究したいです。「生命の起源」とか「時間とはなにか」とか、考えるだけでワクワクするような疑問を一生問いかけて探究していたいです。

贈る言葉やりたければとにかくやってみるべき。

やりたければとにかくやってみるべき。
Kota Adachi― まだ見ぬ挑戦者へのメッセージをお願いします!
東原幸起 (Koki Touhara)

最初から「どうせ無理」って絶対に思わないこと。やりたければとにかくやってみるべき。少なくとも日本に生まれた以上なにをやってもなかなか死なないはず。

何でも諦めずに突き詰めてやってみる、最初は辛いかも知れないけど。

自分は科学者として世界で活躍したかった。だから世界に出るのも怖くなかった。

そして月並みだけど、とにかく目的を失わないこと。短期、中期、長期で目標を立てて一つ一つクリアしていく。それは必ず全て自信になって次はもっと大きなことに挑戦できるはず。目標が「世界一」だとしてその分野の世界一が海外なら海外に行くべき。それが日本なら日本に残るべき。目的のない生き方は生ける屍状態だと思います。

東原幸起 (Koki Touhara)

東原幸起 (Koki Touhara) - 科学者(Age:27)
脱PAN年齢:22歳(,

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