死ぬまでなんでもいいから好きなもの作ってたい

森茉実子(Mamiko Mori)森茉実子(Mamiko Mori) - モデルメイカー
手掛けた作品は、Louis Vuitton (ニューヨーク、フランス、東京、イギリス、シンガポール) Dior (ニューヨーク)Berluti (ニューヨーク、フランス、東京) Dries van Noten など世界中のウィンドウディスプレイに飾られるだけでなく、世界主要都市の広告やCM、マガジンにも使われている。 「死ぬまでなんでもいいから好きなもの作ってたい」 という彼女は、作るのが好きでとにかくなんでもつくる。半年間のバケーションのつもりが、あれよあれよのうちに4年。ニューヨークに来る前には思い描いていなかった人生を、今まさに歩み続けている彼女の生き方をLIVE.

対談者:Dragon

Dragon

フォトグラファーゆうすけさんの紹介。TAMARIBA NEWYORKにも2回参加してくれる。人見知りでおっとりした性格だが、自分がやりたいことには一切の妥協がない。半年のつもりがはや4年と、いかにもニューヨークな生き方をしている彼女を溜まり場に勧誘!

[公開日] 2014/10/03(最終更新:2015/08/08)

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27歳モデルメイカーとして働く

Dragon― いまニューヨークでどんなものをつくってるの?
森茉実子(Mamiko Mori)

ウインドウディスプレイやTVコマーシャル等の為に小道具やフィギュアなどを制作しています。

 

 

Dragon― なんでもつくるもんね。草間さんの作品みたけどあれ本物かと思った。ルイヴィトンの前にいつも行列できてたよね。
森茉実子(Mamiko Mori)

草間さんの時はヴィトンにクレームも入ったらしいです。あんなところにおばあちゃんを立たせちゃいけない!って笑 

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Dragon― 本物と勘違いされちゃったんだ(笑) 
森茉実子(Mamiko Mori)

はい(笑)

 

 

Dragon― 他には今までどんなものを創ってきたの?
森茉実子(Mamiko Mori)

写真をお見せしますね。

 

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23歳渡米。ジュエリー制作のインターンをする

渡米。ジュエリー制作のインターンをする
Dragon― そもそもどうして海外に出ようと思ったの?
森茉実子(Mamiko Mori)

日本で就職活動もしてたんですけど、あまりしっくりこなかったんです。はじめは大企業の説明会に行ってみたんですけど、会社が大きいとデザイナーって本当にデザインするだけで、実際には物を作れないってわかって。

 

 

Dragon― でかいと分業になるもんね。
森茉実子(Mamiko Mori)

そうなんです。でも私は立体を作りたかったので、それで今度は中小企業をまわってみたんですけど、なんかデザインがすごく軽く見られてる感じがしたんです。デザインを始める前に、まず営業を最低五年はやってくれ、って言われたり。

 

 

Dragon― やりたくもない営業5年はきついね
森茉実子(Mamiko Mori)

ですよね。五年もブランク開けられない。だから、職人に弟子入りしようと思ったんですけど、何の素材を使う職人にするか決められなくて。紙も木も石も好きなので、結局絞ることが出来なくってどこに入ればいいのかわからなくなったんです 。それでもう就活も辞めて、バケーション行こう!って。お金貯めてニューヨークに半年行くことにしました(笑)

 

 

Dragon― そうだったんだ(笑) でも、なんとか海外で仕事見つけてやろうって、感じでもなかったんだよね? 
森茉実子(Mamiko Mori)

そうですね、半年って決めてましたし。ニューヨークを選んだのも、兄がドイツにいるんで私はアメリカだ、くらいです。あとその時付き合ってた彼氏がニューヨークにいたってのも実はありますけど(笑) とりあえず語学学校に入ってこっちで生活を始めました。

 

24歳モデルメイキングに出会う

モデルメイキングに出会う
Dragon― 半年のバケーションのつもりが、もう4年だもんね笑
森茉実子(Mamiko Mori)

そうですね(笑) ニューヨーク滞在二ヶ月目くらいで、やっぱりものづくりがしたくてうずうずしてきて。学校帰りにホームセンターとかに行って、素材とか見たりして何か作れないかなって思ってたんです。

 

そんな時に日系の掲示板でジュエリー制作のインターン募集を見つけて、興味もあったので働き始めました。結局9ヶ月くらい働いたんですけど、ジュエリー制作の基本は学べたしもっと大きい物が作りたくなって辞めたんです。

 

その時、同じ会社でインターンしてた子がいたんですけど、その子がカフェでもバイトしてて、そこのお客さんがモデルメイカーを探してるって教えてくれたんです。そこはプロップ(*撮影用の小道具、模型など)をメインに作るところだったんですけど、そこで短期で仕事させてもらうことになりました。期間が終わった後も、雇い主がそのまま続けていいよ、って言ってくれて、10ヶ月くらい働き続けることになったんです。

25歳自分の関わったウインドウディスプレーを見て感動

自分の関わったウインドウディスプレーを見て感動
Dragon― どうしてその会社から今働いてる会社に移ろうと思ったの?
森茉実子(Mamiko Mori)

毎回作るものが違うのは楽しかったし、色んなものづくりができたのは良かったんですけど、どこかしっくりこなかったんです。自分の作ったものがCG加工とかされて最終的に商品になった時とか、「あれ?これ私が作ったやつかな?」て思うこともあって。最終的に元の姿ではなくなっちゃうんです。

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Dragon― だから会社辞めたの?
森茉実子(Mamiko Mori)

辞めたというより、半分クビになったみたいなものですけどね(笑)

 

 

Dragon― その時は次の会社に入ることはきまってたんだ?
森茉実子(Mamiko Mori)

いえ、全くです。お金もないしもう日本に帰ろうかなって思ってました。

 

Dragon― そうなんだ。でもまた縁があったんだよね。  
森茉実子(Mamiko Mori)

そうなんです。これからどうしようかなって考えてた時に、たまたま今の会社で短期のお話を頂きました。それがルイ・ヴィトンと草間彌生さんのお仕事だったんです。あの人形が公開される時、カーテンがガバって開いて人形がお客さんたちの前に出てきた時に、「これだ!」って思いました。

 

 

Dragon― やっぱり自分が作ったものがそのまま商品になる仕事の方がよかったんだ
森茉実子(Mamiko Mori)

そうですね。実は父も仕事でディスプレイのお仕事をやってたんです。小さい時に父に連れられて「このディスプレイ、お父さんが作ったんだよ」って見せてもらったこともあって。それがあの瞬間に思い浮かんで、「あぁ、 私はお父さんの子供なんだな、自分は父と同じ道にいくんだな」って感じました。

 

 

Dragon― はたから見るとすごくラッキーに事が運んでるようにも見えるけど、まみこちゃんはしっかり行動してるもんね。海外出たり、こっちで自分で仕事探したり、やっぱ行動が大事だな。
森茉実子(Mamiko Mori)

ありがとうございます。半年って言ってきたんで、母親には話が違うって言われてますけどね(笑)  

 

Dragon― 3ヶ月のつもりが1年、1年のつもりが10年って人ニューヨークにいっぱいいるもんね。ほんと出るまでわかんないよね。
森茉実子(Mamiko Mori)

ほんとですね。皆出てきたらいいのに、って思います。バケーションでも人生変わるかもしれないですもんね(笑)  

 

19歳日大芸術学部デザイン学科に入学。

日大芸術学部デザイン学科に入学。
Dragon― もともとは何がきっかけでものづくりの道へのめりこんだの?
森茉実子(Mamiko Mori)

父親が彫刻家(石彫)だったんです。幼稚園の時に他界したんですけど、小さいころお父さんとよく庭で石削ってました。だからそれがフツーなんだと思ってたんです。他の家でも休みの日はそうやって遊んでるんだと思ってましたし(笑)  父の周りの人も皆画家とか彫刻家だったので、そうやって何かをつくって暮らしていくのが普通で、自分もそう生きるって。

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Dragon― とにかく何かを作るのが好きだったんだ
森茉実子(Mamiko Mori)

好きでした。しかも、演劇やピアノも好きだったし、俳句とか読書感想文で賞もらえたりもました。

 

 

Dragon― 単に作るといっても、自分の想いを表現するアートと、人が欲しい物をつくるデザインとあるけど、まみこちゃんはデザインの方を選んだんだね
森茉実子(Mamiko Mori)

そうですね。昔から何か自己表現として作品を作りたいという思いはあまりなくって。大学では電化製品や家具、雑貨などを消費者の立場に立ってデザインする、ということを学んでたんですけど、誰かの為に、って考えるとこが楽しかったんです。今でもクライアント等の需要に対して喜んでもらえるものを作る、ということが好きですし、またそれが向いてるじゃないかなって思ってます!

 

野望日本で独立したい。

日本で独立したい。
Dragon― 将来の方向性を教えてください
森茉実子(Mamiko Mori)

最終的には日本に帰りたい、って思ってます。やっぱり好きなんですよね。日本が。だけど、日本で働こうってなった時に自分に向いているところがなかった。だから、日本で自分で独立して、自分のやり方で仕事を出来るようになっていきたい、って思ってます。日本にいる時は、全くそんなこと考えてなかったんですけどね。

 

また草間彌生さんのプロジェクトに参加した時に感じたんですけど、あの時は人形を全部で13体作って、それが世界中に送られたんですね。その時に、なんでわざわざNYで作るんだろう?って思ったんです。送料だけでも何千ドルってかかるのに、どうして現地で作れないんだって。

 

それで一番の問題はコミュニケーションじゃないかなって。日本に限らず、職人さんて共通言語である英語を喋れない人も多いのが現状で。そういうところで役に立っていけたらと思っています。

生き方死ぬまでなんでもいいから好きなもの作ってたい

死ぬまでなんでもいいから好きなもの作ってたい
Dragon― どういう風に生きて行けたら理想ですか?
森茉実子(Mamiko Mori)

死ぬまで何でもいいから好きなもの作ってたいですね。ものづくり始めてから、大学でもバイト先でもNY来てからもずっと毎日のようにつなぎを着て作業をしているので、つなぎが似合うカッコいいおばあちゃんになりたいです(笑)

贈る言葉一歩踏み出してみると、意外と上手く転がっていったりするもんなんですよね

一歩踏み出してみると、意外と上手く転がっていったりするもんなんですよね
Dragon― 海外に出ようか迷ってる人がいたら何て声をかけますか?
森茉実子(Mamiko Mori)

もちろん海外に来る人の中には自分に自信があって、やってやるぞー!みたいな人も多いけど、あたしみたいに優柔不断で、ビビリで、でもなんかしたくって、みたいな人もいるんです。でも一歩踏み出してみると、意外と上手く転がっていったりするもんなんですよね。だからやっぱり思った時がタイミングなんじゃないかなぁ。とりあえず、その時々の自分の気持ちに素直に行動してみればいいと思います。バケーションで人生変わることもあるし(笑)

 

あと出会いは大切に、ですね。

森茉実子(Mamiko Mori)

森茉実子(Mamiko Mori) - モデルメイカー(Age:30)
脱PAN年齢:23歳(,
海外出るとき捨てたもの:就活
ニューヨーク(在住経験地:, ,

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