モコモコの家に住んでみたい

服部夏子(Natsuko Hattori)服部夏子(Natsuko Hattori) - Moco Moco Sculptor
ソフトスカルプチャーという分野でニューヨークで個展を開催する、服部夏子さん。 一つの作品に20万以上の値段がつく彼女のアートはお手玉のような球体を繋ぎ合わせて創る独創的な作品だ。 日本ではずっと絵を描き、数々の賞を受賞していた彼女。そんな彼女がニューヨークに来て絵をやめ、ソフトスカルプチャーを始めた理由はなんだったのか。 人に与える緩キャラな印象からは想像できない熱くて太い信念をつらぬく、彼女の生き方をLIVE!  

対談者:Dragon

Dragon

挑戦者ハラちゃん(女性官僚)の紹介。すごくマイペースでおっとりしている印象を受けたけど、やってることめちゃすごかった。すごく純粋でまっすぐで挑戦し続ける彼女は、完全なる挑戦者!

[公開日] 2013/03/29(最終更新:2015/08/07)

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23歳渡米。The Art Students League of New Yorkに

渡米。The Art Students League of New Yorkに
Dragon― なんでニューヨークにいきたいと思ったの?
服部夏子(Natsuko Hattori)

やっぱりアートはニューヨーク。

高校のときからずっといくって決めてました。

大学に入学したときは

入学できたことが嬉しくて一瞬忘れてましたけど。w

 

でも大学4年になって

またニューヨークいきたいって思いました。

それで卒業して3日後に来ました。

 

 

Dragon― やっぱりアートといえばニューヨークなんだ?
服部夏子(Natsuko Hattori)

私がやってるのは現代アートなんですけど、

日本ではあまり理解が深くないんです。

 

大学のときも、

真っ白な絵の中に、赤い唇を書いたら、

遊ぶな、って言われたり、

これを書いた理由とかプロセスとかを聞かれて、

「そんなんじゃない」って思ってたりしました。

絵を、純粋に見て欲しい、って思った。

 

そういう意味でもニューヨークの方が

現代アートに対する理解はあると思います。

 

 

Dragon― ニューヨークと日本では周りにいるアーティストも違ったりする?
服部夏子(Natsuko Hattori)

そうですね。

ニューヨークの方がみんな本気な気がします。

死ぬ気でやってる人が多い。

日本で話をしてても

どうやって金にしようかとか、

絵が売れて食べていけらいいって

話が多かったですね。

私の周りがたまたまそうだったのかもしれませんが。

 

もちろんニューヨークにも

ただ遊びで来ている人はいますし、

大きく別れると思いますけど、

本気でやってる人はいっぱいいますね。

23歳Moco Moco Sculptureを作り始める

Moco Moco Sculptureを作り始める
Dragon― 昔からずっとソフトスカルプチャーを創ってたの?
服部夏子(Natsuko Hattori)

ニューヨークに来てからです。

最初は絵を描いていました。

 

 

Dragon― 絵はいつから書いてたん?
服部夏子(Natsuko Hattori)

小さいとき病気で入院していたときがあって

その時にうまく感情が言葉にできなくて

絵に描いてたんです。

すごく悲しい泣いているような絵を。

 

それを時がたって

お父さんに見せてもらったんです。

そのときにその絵をみて、

自分は絵をかくんだって

なんとなく思いました。

それから中学、高校、大学と

ずっと絵を描いていました。

 

 

Dragon― どんな絵を描いてたん?
服部夏子(Natsuko Hattori)

けっこう暗いですよ。w

女性の顔の絵で

皮膚が変になってたりとか。

 

 

Dragon― なんでそんな絵を?w
服部夏子(Natsuko Hattori)

初めからそういう絵を書こうと

思ってたわけじゃないんですけど

書いてうちにそうな感じになるんです。

たぶんストレス発散のために

書いてたってのもあるんだと思います。w

 

 

Dragon― 大学は作品が評価されて入学できたんだよね?絵はずっと習ってたの?
服部夏子(Natsuko Hattori)

高校はふつーの学校だったんですけど、

学校が終わってから絵を習いにいってました。

そのときにけっこう賞とか頂いて

大学には、絵の試験だけで入学しました。

 

 

Dragon― なんで絵からソフトスカルプチャーに?
服部夏子(Natsuko Hattori)

限界を感じたんです。

今まで絵を描くなかで、

うまい人もいっぱい見てきました。

絵で表現できることにも限界が

あるなって感じるようになってましたし。

そんなときにモコモコに出会って。

 

 

Dragon― Moco Moco Sculptureってのは自分で名付けたんだよね!モコモコとの出会いはなんだったの?
服部夏子(Natsuko Hattori)

理由をいうと気持ち悪いって

いわれそうなんですけどw

 

もともと人にすごく近いもので

何かをつくりたいって思ってたんです。

それで考えてたら、布だって思って。

衣類とか常に近くにあるじゃないですか。

 

それである日クリスマスのときに

ツリーの雪の綿を見て、

その綿を布で包んで創ってみたんです。

 

人のカタチをしてるものとか

いろんなものを創ってみたら

すごくかわいいのができて。

そこからです。w

 

 

Dragon― それからずっとモコモコなんだ。
服部夏子(Natsuko Hattori)

モコモコかわいいんですよーw

 

 

Dragon― 何がかわいいの?w
服部夏子(Natsuko Hattori)

なんか平面でしわのない布が

綿をくるんでまるめると

しわくちゃになるじゃないですか

それがめちゃくちゃかわいいんです。w

 

 

Dragon― めっちゃモコモコ好きなんやw
服部夏子(Natsuko Hattori)

めっちゃ好きです。超かわいい。

24歳"The Student Concurs-Mixed Media" The Art Students League of New York 最優秀賞に選ばれる。

"The Student Concurs-Mixed Media" The Art Students League of New York   最優秀賞に選ばれる。
Dragon― 80人以上いる生徒の中から最優秀になったのもモコモコでしょ?2000㌦以上で売れたりもするんでしょ?
服部夏子(Natsuko Hattori)

はい。

でも買ってもらえたときは

すごく嬉しいんですけど、

もう自分の子どもみたいに思ってるんで

すごく寂しい感じもします。

 

 

Dragon― 大きいモコモコもあるよね?創るのにどれくらいかかるの?
服部夏子(Natsuko Hattori)

2メール以上あるやつは

3ヶ月くらいかかったりします。

もうずっと家でモコモコ創ってばっかりですよ。

 

夜の2時くらい、

遅い時は4時くらいまでつくってます。

 

 

Dragon― 家もモコモコだらけなんだよね、もうモコモコなんてみたくないって壁に投げつけたりしたことないの?
服部夏子(Natsuko Hattori)

ずっと同じ色の作品をつくっているときは

あーってなるときもありますけど、

投げつけたことは一度もないですw

 

 

Dragon― 誰かがモコモコ投げつけたら怒る?
服部夏子(Natsuko Hattori)

めっちゃ怒ると思います。w

24歳個展をひらく

個展をひらく
Dragon― ニューヨークで個展するなんて難しいよね。
服部夏子(Natsuko Hattori)

そうですね。

お金を払えばできるんですけど、

チェルシーとかだと3000㌦以上するんです。

それにそれだとギャラリーの人や

アーティストの人からの

印象もよくありません。

 

やっぱり紹介とか推薦、

あとはコンペがいいですね。

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Dragon― 展示会来た人にどう思ってもらえると嬉しい?
服部夏子(Natsuko Hattori)

私はもっとアートを

身近なものにしたいんです。

音楽ってすごく身近じゃないですか。

 

音楽を聞いてその振動が伝わって心に響く。

アートもそんな身近なものにしたくて

展示会にきてくださった方には

ぜひ触ってくださいっていうんです。

触ってみて、笑顔になってもえたらり、

やさしい気持ちになって

もらえるとすごく嬉しい。

 

お客さんに、

やさしい気持ちになれました、とか

癒されました、って言われることが

よくあるんですけど本当に嬉しいです。

 

こないだ子どもが、これ好きって

いてくれたんです。すごく嬉しかった。

25歳退学処分

Dragon― 順調そうに見えるけど、日本に帰らされたこともあったんだよね。
服部夏子(Natsuko Hattori)

ありました。

 

いまニューヨークにきて3年なんですけど、

はじめは語学学校に行ってたんです。

 

そこからアートの学校もパートタイムにいくように

なって、1年半年たったころからは、

もうアートの学校1本になったんです。

 

それでその学校に

すごくいま問題になってる人がいて、

学生をたくさん退学させてるんです。

 

で、ある日私も家族で

プエルトリコに遊びにいってたことが

あったんですけど、その間にI-20という

学生ビザには絶対必要な書類を

無効にされてしまって。

プエルトリコはアメリカからは

パスポートなしでもいける国で、

なんにもルール違反もしてないのに。

 

それで弁護士の方や周りの先生もすごく

心配してくれて抗議もして

くださったんですけどどうにもならなくて。

結局退学させられて日本に帰りました。

 

 

Dragon― それ超むかつくね。。。モコモコ創り始めて順調なときじゃなかったの?
服部夏子(Natsuko Hattori)

そのとき、ちょうど

あるコンペに受かってたんです。

それで野外に展示することが決まっていて、

市の職員の方々とかと打ち合わせを始めていて。

 

本当だったら、2013年の夏に

ハドソンリバーで野外展示

できる予定だったんですけど

私が日本に変えることになって

できなくなっちゃったんです。

 

 

Dragon― それめっちゃショックだったでしょ。落ち込まなかった?
服部夏子(Natsuko Hattori)

あまり怒ったりすることないんですけど、

その時だけは、心の中で中指たててましたw

でも逆に2倍3倍エンジンがかかりました。

いまはすごくやる気があります。

 

 

Dragon― 怒んなさそうだもんね。
服部夏子(Natsuko Hattori)

怒り方がわからないんです。

剣道部で主将やってたときも

後輩からなめられないように

怒る練習ずっとしてました。w

25歳ニューヨークに舞い戻る

ニューヨークに舞い戻る
Dragon― そっこからまたニューヨークに戻ってきたんだ。
服部夏子(Natsuko Hattori)

日本に帰国していた間は

福岡の実家にいたんです。

このまま地元に住んで

素敵な家族をもって幸せに過ごすのも

いいかもって一瞬思ったこともありました。

けど一瞬でした。w

 

自分には無理だって思って

ニューヨークに帰ってきました。

もっともっと上を目指したいです。

 

 

Dragon― 好きなことできたらそれだけで幸せって人もいるけど もっともっと上を目指したいんだ。
服部夏子(Natsuko Hattori)

うーん

好きなことやって生きていくって

簡単なことじゃないと思うんです。

それに周りに私を応援してくれる人達がいて、

私はその人達に何もできないけど、

私が成長していくことで喜んでもらえたら

嬉しいなって思ってます。

 

野望モコモコの家に住んでみたい

モコモコの家に住んでみたい
Dragon― 野望があったら教えて!
服部夏子(Natsuko Hattori)

将来、MoMa、グッケンハイムで

展示出来るくらいの実力をつけて、

日本の現代アーティストと言えば、

Natsuko Hattoriって言われるようになりたいです。

 

挑戦したいモコモコの作品も、いっぱいあります。

例えば、空にぷかぷか浮かぶモコモコ作品や、

モコモコがキラキラ光って川に流れている作品、

次、どんな作品作る考えるだけで、わくわくします。

きっと、とても綺麗で、可愛い作品が出来ると思います。

あと、モコモコの家にも住んでみたいです。

 

もっと、実力を付けて、

もこもこを世界中に広めて、

見てくれた人が、柔らかくて暖かい

気持ちになって欲しいって思います。

生き方自分の気持ちに素直に行動して生きていきたい

自分の気持ちに素直に行動して生きていきたい
Dragon― どんな風に生きていきたい?
服部夏子(Natsuko Hattori)

いつも、前向きでいたい。

なにか嫌なことがあったら、

それをバネに頑張れる強い女性アーティストでいたい。

 

悩みや不安は、行動しながら、

進みながら考えればいいと思ってる。

やりたいことがあるんだったら、

いつも自分の気持ちに素直に

行動して生きていきたいです。

 

やりたいこと、やらないで後悔しないように。

贈る言葉やってみて決めればいい

やってみて決めればいい
Dragon― いま世界へ一歩踏み出そうか迷っている若者がいたら、なっちゃんならなんて声をかける?
服部夏子(Natsuko Hattori)

行ってみたらいいと思う。

 

行ってから決めればいい。

私はやらないで後悔するのは嫌だから、

まずはやってみる。

もしダメだったら帰ればいいし。

やってみて決めればいい、

そう思います。

服部夏子(Natsuko Hattori)

服部夏子(Natsuko Hattori) - Moco Moco Sculptor(Age:30)
脱PAN年齢:23歳(,
ニューヨーク(在住経験地:, ,

今後の挑戦

  • 2013年 もっと多くの人に、Moco Moco Sculptureを知ってもらう。柔らかくて、暖かくて、包み込まれるような作品をいっぱい作る。
  • 2014年 誰も、見たことないMoco Moco達の可能性を増やす。作品を見た人の笑顔を沢山つくる。あと、何かデッカいことする!!そして、全力疾走。
  • 2030年 MoMa、グッケンハイム等で展示する。日本の現代アーティストと言えば、Natsuko Hattoriって言われるようになる。
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