Dragon

ISIS問題でわかるズレた日本人

[公開日] 2015/02/08(最終更新:2015/08/14)

復讐しろ!壊滅しろ!

ヨルダンパイロット処刑によってヨルダンで盛り上がってきてる国民感情。家族の想いを考えたらこういう感情が起こるのも、人間ならば仕方のないことだろう。 

しかし日本ではどうもそんな感情は国民まで浸透してこない。それどころか「後藤さんのお母さんはなんかうさんくさい」「奥さんはまず、ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした、というべきだった」なんて一番つらいであろうと人たちに同情するどころか、粗探しをしてしまう始末。

 

このタイミングで日本にいたからわかるが、どうも世界と比較すると日本人はかなりずれている。

 

日本滞在中にいろんな意見を聞いた。「あんな危険な地域へいく方が悪い」「まず国民に謝罪した湯川さんの父さんは偉い!」など。ニューヨークに戻ってきてすぐに言われたのは「湯川さんの父親はなぜあやまったのだ、アメリカではありえない」だった。

 

今回の事件、どう考えても悪いのはISISであり、一番つらいのは後藤さんの身近な人である。後藤さんが望んでいたのは、後藤さんの愛する家族の粗探しなどではなく、どうして後藤さんは命をかけてまでシリアにいっていたのか、そこで何を伝えたかったのか。そういうことを日本人一人ひとりに考えて欲しかったにちがいない。

 

自分の友人にもシリアにいって写真を撮っている人がいるが、彼らが一様にいうのは「なかなか伝わらない」である。人間という生き物は、自分の身近な問題にしか興味をもたない。平和ボケした日本人には、戦争なんて気の遠くなる程、非現実世界なのだ。

 

それが今回、後藤さんが命を賭して日本人に考える機会をくれた。にも関わらずデビのブログがどうのとか、後藤さん家族のコメントがどうのとか、そんな的外れなことに汗を掻く国民は他にはいないだろう。

 

だが、この日本人独特のズレをポジティブに見ることもできる。

 

戦争では、やられたらやり返す、といった憎しみの連鎖が起こる。去年はアニメばかり見てたいたが、ナルトから憎しみの連鎖を止めることがいかに難しいかを学んだ。

 

しかし日本人はすでにできている。同胞が殺されても復讐だ、ISISを壊滅させたい、って感情は起こらない。原爆をおとされたにも関わらず、アメリカ嫌いって日本人はなかなかいない。世界ができないことを、日本人はすでにやってしまっている。

 

21世紀は宗教戦争とずっと言われてきたが、本当にそうなってきている。そこに割って入れる可能性があるのも、クリスマスもハロウィーンも正月も楽しむことができる日本くらいだろう。経済力で世界トップクラスになっても威張らないのも日本くらいだろう。

 

このズレ(特性)に日本人自身が気づけば未来は大きく変わる。今はまだ自分たちで考えてそういう結論を出しているのではなく、ただ空気に流されなんとなくそうなってるだけ。憲法9条を世界遺産にとか、戦争したくないから憲法改正反対とか、いう空論が出てくるのがその証拠だろう。

 

このままでは今後もこの”ズレ”を世界に利用されて終わり。

 

日本人が客観的に日本人を理解し、「日本が世界平和の最後の希望である」くらいの自信と誇りが持てれば、日本も世界の未来も大きく変わるだろう、とマジで思う。

 

日本は世界の希望である。

 

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